社会

「撮り鉄」高校生が踏切非常停止ボタン「6カ所」押しで列車を止めた呆れた理由

 またもや「撮り鉄」の大迷惑行為だ。

 静岡県沼津署は6月12日、踏切の非常停止ボタンを押したとして、神奈川県横須賀市の17歳の男子高校生を、威力業務妨害容疑で書類送検した。

 高校生は鉄道の写真を撮影する、いわゆる「撮り鉄」で、今年1月に沼津市内のJR東海道線の6カ所の踏切で立て続けに非常停止ボタンを押したという。

 非常停止ボタンを押して列車を止めるだけでも重大な犯罪だが、それを6回も繰り返すとは、いったいどうつもりだったのか。鉄道ライターによれば、

「高校生は『自分の好きなアングルで撮影したかった』などと供述し容疑を認めているそうですが、おそらくより多くの写真を撮りたかったということもあるでしょう。まず最初の踏切に列車が近づいてきたらボタンを押し、停止した列車の写真を撮りまくる。撮ったらすぐに次の踏切に移動し、運転を再開した列車が近づいてきたらまた非常停止ボタンを押す。短絡的ですが、これを繰り返せば、失敗を気にせず目的の車両の写真をいくらでも手に入れられますからね」

 もっとも、6カ所で押せば損害賠償金額も高くなる可能性が高い。JR東海によると、上下線合わせて20本が運休し約4970人に影響が出たという。代償は大きそうだが、ルールを守るまっとうな撮り鉄にとっても迷惑な話だ。

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