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「孫vs三木谷」プロ野球・ITオーナー対決をジャッジする

 今夏、東京ドームでの主催試合を行ったソフトバンクオーナーの孫正義氏(65)と、楽天のオーナーの三木谷浩史氏(58)。ベンチ裏では選手以上に“IT企業”の威信をかけた戦いが繰り広げられていたようである。

 先陣を切ったのは、6月26日にわざわざ楽天を迎えて興行を打った、2年連続開催となるソフトバンク。特製ユニホームを着用して戦う「鷹の祭典2023」と銘打って、4万1876人の観衆を集めた。中でも今年はとっておき最大の切り札を使ってみせたのだ。

「試合もさることながら、東京での主催試合で最も注目が高いのは始球式。過去には人気グループのNiziU、女優の桐谷美玲、タレント・おのののかなど旬な女性陣が飾りましたが、今年はなんと孫オーナーみずからが人生で初めてとなる始球式登板となったのです。場内で名前がコールされると、地響きにも似た歓声が上がり、本人はゴルフの生涯ベストスコアである背番号『68』のユニホームを着て登場。ワンバウンド投球には悔しがりましたが、報道陣の前で『名誉ある始球式をできて本当に幸せ』とご満悦でした。さすがはグローバル企業で、万一に備えて本社役員を〝代役始球式〟に立てられるよう準備させる念の入れようでした」(プロ野球担当記者)

 球場の大半はホークスを応援する観客が占めたが、珍しい一団も詰めかけた。

「この日は7000人ほどが招待券で入場、場内で使える金券も配られるなどグループの福利厚生にも一役買っていた。そのため野球に興味がない関係者は、試合そっちのけで酒片手に談笑する姿も多く見られました」(前出・プロ野球担当記者)

 一方、ライバル視するIT系企業の戦略をまざまざと見せつけられて「ソフトバンクさんは気合いが入ってますね」と苦笑いしたのは楽天サイドの関係者。こちらは7月4日にオリックスを迎えて、4年ぶり開催となる同球場で戦ったのだが‥‥。

「発表された観衆は4万0502人でしたが、2階席には空席が目立っていました。聞けばグループ企業のユーザーに招待券をバラまいたのですが、チームが低迷していることもあってさばききれず、最後はグループ企業関係者に『チケットが余ってるので、ドームに来てください』と懸命に呼びかけていたほど。特製ユニホーム配布も、ソフトバンクは入場者全員に対してでしたが、楽天は先着3万人限定とケチケチしていました。球場内はグループ関係者も多かったのですが、こちらは福利厚生よりも商談接待の場としての利用率が高く、グラウンドに背を向けて名刺交換する姿が目立っていた。楽天ファンから『ちゃんと応援しろよ』と野次が飛んでいましたよ」(在京テレビ局スタッフ)

 始球式では、グループのスポーツマネジメント企業に所属する、やり投げの武本紗栄が登板し盛り上げたが、肝心の三木谷オーナーは最初から最後まで表に顔を出さなかった。

「当日は球場のVIPゲートから入場、関係者と特別室で試合を観戦していました。楽天勝利時は一塁ベンチ裏に降りてナインを労う計画もあったのですが、先発した田中将大が日本で自己ワースト記録の4回9失点と大炎上。球団関係者が『これでもしオーナーが降りてきたら、石井監督とマー君、両方のクビが一気に飛ぶんじゃないか』と恐れているほどでした。孫オーナー同様、目立ちたがり屋の三木谷氏ですが、姿を見せなかったのは、本業の楽天モバイルの業績が著しく悪化し、会社存続の危機を各方面から指摘されているため、マスコミから敵前逃亡したというのが真相のようです」(前出・プロ野球担当記者)

 残念ながら本業同様、仕掛けも演出もホークス圧勝に終わったようだ。

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