スポーツ

「横浜VS慶応」微妙判定で上地雄輔が訴えた高校野球「リプレイ検証」導入の現実味

 元高校球児でタレントの上地雄輔が、高校野球に「リプレイ検証」の導入を訴えた。

 上地は7月26日に横浜スタジアムで行われた高校野球神奈川大会決勝の「横浜対慶応」の試合を現地で観戦。9回無死一塁で慶応の丸田湊斗選手が打った球が二塁正面へ飛び併殺の流れになったが、横浜の遊撃手・緒方漣選手が二塁ベースを踏まずに一塁に送球したとして、審判から「セーフ」と判定された。横浜は二度にわたり抗議したものの、受け入れられず試合は続行。その後、横浜のエース・杉山遥希投手が逆転の3ランを浴びて5-6で敗れた。

 ネット上ではこの直後から、緒方選手が二塁ベースを踏んでいるかいないかを検証する動きが活発化。実際は限りなく微妙な判定なのだが、動画を見た多くが「二塁ベースを踏んでいる」として「世紀の大誤審」とまで騒がれている。

 上地は横浜高校で松坂大輔の捕手を務めていたこともあり、選手の悔しい思いが伝わってくるのだろう。SNSで「高校野球にもリプレイ検証を導入してあげてください」と訴えたのだった。

 スポーツライターが語る。

「プロ野球では以前は同じ場面でベースから足が早く離れていても、タイミングや流れでアウトとされていましたが、2018年から『リクエスト』が導入され、より厳密に判定されるようになりました。もっとも、リプレイ検証を導入するとなると球場にそれだけのカメラと設備を設置しなければならない。甲子園の本戦ならまだしも、地方予選で同じ環境を整えるのは現実的ではありません」

 上地は自身の高校時代にも9回の審判のジャッジから流れが変わって逆転負けしたことがあるといい、

「急に子供の人生が変わります。俺みたいにとは言わないけど、本当に1プレイで急に進路や未来や野球の道が途絶える事があります」

 とも訴えているが、それも人生教訓として活かすしかない。

(ケン高田)

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