スポーツ

2023WBC戦士たち“驚”通信簿(1)オリックス・山本由伸は20勝も期待できる

 今年3月、連覇を狙うアメリカを決勝戦で撃破し、14年ぶり3度目の世界一に輝いた侍JAPAN。例年とは異なる調整だったこともあり、シーズン突入後の疲労も心配されていた。だが蓋を開ければ、メジャーの大谷翔平や吉田正尚だけでなく、国内組も大活躍。そんな侍戦士たちの前半戦を総括する。

 侍JAPANを優勝に導いた投手陣15人のうち、前半戦(7月17日終了時点。成績は以下同)で9勝3敗、防御率1.74の突出した好成績を残しているのが山本由伸(24)=オリックス=だ。

 野球評論家の江本孟紀氏が舌を巻く。

「WBCでも大会2位の12奪三振を奪う活躍をみせましたが、とにかく調整がうまい。今季は18〜20勝を期待したいですね」

 元西武監督の伊原春樹氏も「パ・リーグで防御率が1点台なのは山本と佐々木朗希(21)=ロッテ=、そして山下舜平大(21)=オリックス=の3人だけ。安定した投手がいると監督も安心できます」と、WBCで先発を務めた2人を絶賛するのだ。

 セ・リーグでは戸郷翔征(23)=巨人=が8勝2敗とハーラーダービートップの安定感をみせれば、今永昇太(29)=DeNA=も6勝1敗とチームを牽引している。

「今永の初登板は4月21日の広島戦。シーズン前の調整はズレたけど、8回を5安打無失点で勝利に導いたように、さすがの安定感だね」(江本氏)

 WBC優勝の勢いのまま活躍をみせている選手がいる一方、4勝5敗、防御率3.53と成績を落としているのが高橋奎二(26)=ヤクルト=だ。伊原氏は同情的で、

「チームの失点数はセ・リーグ最下位ですけど、村上宗隆(23)の不振もあってチーム打率も最下位。そんな状況下でよく頑張っていると思います」

 と、擁護する。

 中継ぎ陣に目を移すと、松井裕樹(27)=楽天=が23セーブで防御率0.55とさすがの安定感を誇っているが、昨年は防御率1.09で45HPを挙げた阪神の守護神・湯浅京己(24)は、15試合に登板して防御率4.40。準決勝のメキシコ戦でピンチを救った力投はどうしたものか。

 阪神記者の話。

「実は球速も制球力も昨季と遜色はない。ただ湯浅自身も反省しているようにボールのキレがイマイチ。対戦相手が打ち損じるはずのボールをことごとく、安打にされてしまう。疲労の蓄積も考えられます」

 巨人の守護神・大勢(24)も14セーブを挙げているものの防御率は3.00。6月30日には右上肢のコンディション不良のため、出場選手登録を抹消された。

「新人最多タイの37セーブを記録するなど、想像以上に好成績だった昨年が基準になっているので、WBCの影響というよりも、文字どおり2年目のジンクスでしょう。今は未知の世界やね」(江本氏)

 もっと経験を積めば、今まで以上に大成すると、期待をかける。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    「男の人からこの匂いがしたら、私、惚れちゃいます!」 弥生みづきが絶賛!ひと塗りで女性を翻弄させる魅惑の香水がヤバイ…!

    Sponsored

    4月からの新生活もスタートし、若い社員たちも入社する季節だが、「いい歳なのに長年彼女がいない」「人生で一回くらいはセカンドパートナーが欲しい」「妻に魅力を感じなくなり、娘からはそっぽを向かれている」といった事情から、キャバクラ通いやマッチン…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , |

    今永昇太「メジャー30球団でトップ」快投続きで新人王どころか「歴史的快挙」の現実味

    カブス・今永昇太が今季、歴史的快挙を成し遂げるのかもしれないと、話題になり始めている。今永は現地5月1日のメッツ戦(シティ・フィールド)に先発登板し、7回3安打7奪三振の快投。開幕から無傷の5連勝を飾った。防御率は0.78となり、試合終了時…

    カテゴリー: スポーツ|タグ: , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
ロッテ・佐々木朗希「日本ハムに3対1の電撃トレード」謎の投稿が激論に!
2
落合博満が「ありうるよ」と言うセ・パ交流戦「全12球団9勝9敗で優勝チームなし」の異常事態
3
トレバー・バウアー「メジャーリーグに動きなし」で「DeNA復帰」Xデーは交流戦明け
4
DeNA筒香嘉智の逆転本塁打を「美談にするな」!江本孟紀が異論「アメリカで成功しなかった人が…」
5
藤浪晋太郎「負傷者リスト入り」の「理由隠し」で駆け巡る「不穏なウワサ」