スポーツ

森保一監督に「一軍半」扱いの久保建英がようやく見せ始めた「オトナ対応」

 サッカーW杯アジア2次予選・第2戦のシリア戦(11月21日・サウジアラビア)も日本代表は5-0と圧勝。森保ジャパンはこれで国際Aマッチ8連勝となり、過去最多タイとなった。

 この試合で圧巻だったのが久保建英。前半32分の先制弾、そして後半2分の菅原由勢とのトリックFKも見事だった。

 FK獲得のポジションは右利きの菅原が蹴りやすいポジションだったが、久保が相手の壁までの距離もあったことで、「『ずらしてからシュートで行ける(※ゴールを決められるという意)んじゃない?』と(久保)建英が言ってきた」と菅原。久保は「相手は自分(久保)が蹴ると思っているように見えた」そうで、その言葉通り、最初に動いた久保がヒールキックで菅原に的確にパスを出すと、後ろからダッシュしてきた菅原が右足で弾丸シュートを決めた。

 森保一監督はチーム間での選手の「序列」を明確にしており、スタンドプレーが目立つ久保はあくまで「一軍半」の位置で主力ではなかった。しかしこの日の久保のプレーを「凡事徹底を貫いてくれた」と高く評価。

「先制弾については、ベタ引きの相手にミドルシュートでこじ開けるサッカーの基本に徹した。菅原とのトリックFKは、森保監督が求める『誰が出ても、どんなコンビでも強いチーム作り』に忠実に動いたプレーでした」(スポーツ紙記者)

 相手のシリアは格下とはいえ、内戦下でもありホームの試合会場にサウジアラビアを選んだ。日本代表にとってサウジは鬼門で、過去5戦5敗と一度も勝ったことがなく、ゴールを決めたのは三浦知良が1995年の遠征の際に決めた1ゴールだけだった。

 このシリア戦は放映権の高騰でテレビ中継も配信もなかったが、久保は「日常からもっとサッカー日本代表に注目して欲しいなと。実力だけで注目してもらえるような代表になりつつあると思うから」と、これまでになく「大人」の発信をしている。

 今回のシリア戦でそんな久保のチームでの序列が上がったか否か、森保監督の評価が分かるのは来年までお預けだが、2023年の最終戦でしっかり結果を残したことは間違いない。

(小田龍司)

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    「男の人からこの匂いがしたら、私、惚れちゃいます!」 弥生みづきが絶賛!ひと塗りで女性を翻弄させる魅惑の香水がヤバイ…!

    Sponsored

    4月からの新生活もスタートし、若い社員たちも入社する季節だが、「いい歳なのに長年彼女がいない」「人生で一回くらいはセカンドパートナーが欲しい」「妻に魅力を感じなくなり、娘からはそっぽを向かれている」といった事情から、キャバクラ通いやマッチン…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , |

    今永昇太「メジャー30球団でトップ」快投続きで新人王どころか「歴史的快挙」の現実味

    カブス・今永昇太が今季、歴史的快挙を成し遂げるのかもしれないと、話題になり始めている。今永は現地5月1日のメッツ戦(シティ・フィールド)に先発登板し、7回3安打7奪三振の快投。開幕から無傷の5連勝を飾った。防御率は0.78となり、試合終了時…

    カテゴリー: スポーツ|タグ: , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
「趣味でUber Eats配達員をやってる」オードリー若林正恭に「必死の生活者」が感じること
2
ラモス瑠偉「W杯惨敗サッカー日本代表コキ下ろし」に抗議電話15万5000件/スポーツ界を揺るがせた「あの大問題発言」
3
DeNA大型新人・渡会隆輝「とうとう2軍落ち」に球団内で出ていた「別の意見」
4
桑田真澄に「偉業を全て盗まれた」同級生の元バッテリー捕手が明かす「ほとんど完全試合」時代
5
「キスしてる?」質問にフジテレビ・井上清華が衝撃「赤面もじもじ返答」の「まさか!」