社会

韓流ファン女性が消えて「ディープなアジア料理の聖地」に戻った新大久保の激変ぶり

 東京・新大久保は都内屈指のコリアンタウンとして知られており、最新韓国グルメや韓流アイドル、韓国コスメショップ、韓国風カフェなどがひしめき合っている。昔は性サービス店の事務所や外国人の立ちんぼが多い街だったが、この20年の間に韓流ブームが来たことによって、若い女性が多く集まるようになった。

 だがそんな今、若い女性の新大久保離れが始まっているというのだ。新大久保在住のジャーナリストが語る。

「コロナの自粛が解除されて海外旅行に自由に行けるようになった今、韓国旅行をする人が増えたのか、新大久保にはあまり人が来なくなった気がしますね。アイドルのグッズや韓国コスメも、今やネットショップの方が安く買えますし。ここ数年の新大久保ブームは、コロナ禍で韓国に行けない人たちが集まっていた…という感じでしたから」

 確かに新大久保を歩いてみても若い女性はほとんど見当たらず、代わりに近隣に住んでいるであろう外国人の姿が目立つ。彼らの目的は韓国料理ではなく、自国の料理だ。先のライターが続ける。

「韓国料理店は以前ほど目立たなくなり、マレーシア、インド、バングラデシュ、ネパールなどアジア系のレストランが増えましたね。もともと新大久保には技能実習生や留学生が多く住んでいるため、アジア料理の店や食材店が混沌としている街。それがいつの間にか『コリアタウン』と呼ばれるようになりましたが、実際はこちらが本来の新大久保なんです」

 韓国好きの若い女性は遠ざかり、代わりにディープなアジア料理好きが集まる聖地に戻りつつあるようだ。

(京野歩夢)

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