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城彰二が明かした高校時代の「地獄のトレーニング」今なら完全NGの「張り手の気合」とは

 今でもスポーツ界でしばしば問題視される行き過ぎた指導やトレーニング方法だが、昭和の時代は想像を絶するようなことが当たり前に行われていたようだ。サッカー元日本代表の城彰二氏が自身のYouTubeチャンネルで鹿児島実業高校サッカー部の指導を明らかにしたが、どれも現代では問題視されるようなとんでもないものばかりなのである。

 そのうちの一つが「地獄のダッシュ」。鹿実では試合ごとに「何点差をつけて勝て」というノルマが課せられ、点差が足りないと1点につき20本のダッシュをさせられたとか。もしノルマが3点差で1点も取れないと60本のダッシュ。距離は約100mで、60本だと合計で約6km。遠征では1日に4試合することもあり、それを次の試合までにこなさなければならないと城氏は話した。

 4試合となるとダッシュはかなりの数になるそうで、120本になったこともあったが、

「延々と走ったよ。真っ暗になっても走り終わらず、宿に戻ったのは9時か10時ぐらい。しかも先生はバスに乗って先に帰っちゃうから、俺たちはグラウンドからホテルまで走って帰らないといけない。試合してダッシュしたうえに何キロも走って帰る。真っ暗だしよく帰れたなと思う」

 と城氏は当時を振り返った。部員を夜のグラウンドに置き去りにするとは今では考えられないが、当時は当たり前だったとか。

 バスでの移動に関しては「移動中に寝てはいけない」という決まりもあったそうで、寝ると何とバスを降ろされ走って会場に向かうことになるという。

 極めつきが「張り手の気合」。不甲斐ない試合をすると2人1組で向かい合って膝立ちし、相手の顔を平手で叩くという。終わった時には顔がパンパンに腫れて真っ赤になるとか。城氏は特に辛い思いをしたそうで、

「俺は1年生の時から遠征に参加していたので、3年生と組まされる。3年を叩けないからどうしても弱くなる。すると監督から『お前何やっとんじゃ!』っていって思いっきり平手される」

 試合後だけでなく、試合前に叩きあったこともあるそうで、

「3年生の時の高校サッカー選手権準決勝で清水商業との試合、ロッカールームで『さあ行くぞ』となった時、張り手をやれと言われて引いた。今やるの?って。だからたぶん昔の映像を見ればみんな赤い顔をしてるはず。興奮してるわけじゃなくて叩いたから」

 もちろん今はそんなことは絶対にないとか。それでも城氏は、

「俺は悪いことだと思ってないから。すごくありがたかったし、苦労しながら矛盾も感じながら忍耐力が鍛えられたからプロになれたと思っている」

 と考えを明らかにした。暴力はよくないが、城氏にとっては有効な指導方法だったようである。

(鈴木誠)

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