ワガママ投手に各所から非難囂々だ。それはロッテ・佐々木朗希が、ポスティングシステムでのメジャーリーグ移籍を希望していることに対するもの。1年間ローテーションを守ったこともなければ、実働はたった3年。通算成績は19勝10敗である。
吉井理人監督は「自分だったら球団にもうちょっと恩返ししてからでないとダメかな」と時期尚早とするコメントを出したのだが、球団フロントが折れる形で、早ければ今年オフにも移籍が実現する可能性が出てきた。スポーツライターが言う。
「佐々木を駆り立てているのはWBCでの経験と、一緒に戦った先輩日本人メジャーリーガーの姿です。そこに入れ知恵をして刷り込み、早期にアメリカに渡るよう糸を引くなど、裏側で蠢いているのが、マネージメントをしている広告代理店など。日本とはケタ外れの報酬を得ることができるアメリカのマーケットに、早く佐々木を出したいと画策しています。問題は佐々木がそうした誘惑に乗ってしまい、冷静な判断ができずワガママを言い始めていることですね」
ロッテに入団してから一貫して栄養、体調、筋肉、疲労、体格を管理され、育成システムの中で大事に起用されてきた。
「温室で育ってきた佐々木が来年アメリカに行っても、中4日ローテーションの厳しい環境で結果を出すことは難しいでしょう。もう少し、日本のプロ野球でモマれないといけません。マスコミ対応ひとつにしてもずっと制約をつけてもらい、広報に守られています。プロに入ってから、与えられた場でしか対応していませんからね。まだまだお子ちゃまですよ」(前出・スポーツライター)
身勝手なポスティング直訴に、周囲はアキレるばかりなのである。
(田中実)