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【サッカー・アジア大会】ベトナム代表トルシエ監督が日本に善戦したのは「食事と日本人選手」分析の賜物

 日本が3大会ぶりの優勝を狙う、サッカーのアジア大会が開幕した。国際Aマッチ9連勝中だった森保ジャパンは1次リーグD組初戦で、元日本代表監督のフィリップ・トルシエ監督率いるベトナムと対戦。途中、リードを許す苦しい展開となったが、MF南野拓実(モナコ)の活躍で4-2と逆転勝利を飾った。

「白い魔術師」と呼ばれるトルシエ氏の采配が改めてクローズアップされる形となったが、実は日本代表監督時代に、意外なB級グルメぶりを発揮していた。当時を知るサッカーライターが振り返る。

「トルシエ氏は回転寿司マニアでした。今は閉店してしまいましたが、住んでいた東急東横線の都立大駅そばにある、平禄寿司の常連でしたね。最近見かけるようになった高級回転寿司ではなく、ごくごく普通の店。夫人を伴って、大好きなエンガワをほおばっていたといいます。その話を聞いた時、グルメなフランス人ではなく庶民的で、意外な感じがしましたね」

 同店の表参道店にも、当時の通訳だったフローラン・ダバディ氏とともに、ちょくちょく顔を出していたという。

「赤鬼」とも呼ばれるトルシエ氏にはエキセントリックなイメージがあるが、実は繊細な性格。郷に入りては郷に従えではないが、食生活から日本を知ろうとしていたのは間違いない。過去にもアフリカのナイジェリアやブルキナファソ、南アフリカの代表監督を歴任していた際、果敢に現地の食事に挑戦していたという話もある。

「今回の日本戦の善戦は、トルシエ氏が日本監督時代、食事を通じて培った日本人選手の特性、考え方を分析した結果かもしれません」(前出・サッカーライター)

 3月からはアメリカ、カナダ、メキシコの3カ国共催ワールドカップのアジア2次予選がスタートするが、どこに落とし穴があるかわからない。

(阿部勝彦)

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