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大谷翔平が「座右の銘」を持たない主義なのはどんな理由からか…その思考回路がわかった

「座右の銘を聞いたんですけど、座右の銘の言葉はないと。なんでないんですか、っていう話になって。座右の銘ってひとつの言葉があると、その反対の言葉、対義語みたいな言葉がある。ひとつの言葉にフォーカスしてしまうと、別の捉え方ができなくなる。そういうことを25、26歳で言ってたんですよ」

 これはフリーアナ・田中大貴のYouTubeチャンネル〈田中大貴アスリートチャンネル【アスチャン!】〉に出演した米在住スポーツライター・斎藤庸裕氏の言葉だ。

 斎藤氏は昨年9月発売の著書「大谷翔平語録」を執筆。大谷がメジャーに挑戦した2018年からアメリカで密着取材を続けており、大谷の秘話と肉声が綴られている。その際のやり取りで、冒頭のようなものがあったという。

 著書の中には大谷が語ったとされる「あまのじゃくなので、僕はあまり偏りなくいきたいと思います」といった言葉も紹介されている。大谷のあまのじゃくぶりといえば、昨年3月のWBCにまつわるものがあった。

 大谷は決勝戦の9回に登板。栗山英樹監督は大会後の3月23日に出演した「報道ステーション」(テレビ朝日系)で、次のように明かしている。

「特に翔平はそうですけど、こうしようよと言うと、あまのじゃく系なので。決勝(の登板の要請)はいっさい言わなかったです」

 つまりは、大谷からの打診を待ったというのだ。いわく「体の戻りさえよければ最後、いけるかもしれないです」と。大谷のその言葉が決勝戦での登板志願だと、栗山監督は受け取ったのである。

 そんな大谷の脳内を、座右の銘のくだりを念頭に、斎藤氏はこう評するのだった。

「すごくバランスの取れた思考をするわけですよ」

(所ひで/ユーチューブライター)

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