スポーツ

【マラソン】前田穂南「19年ぶり日本新記録」を演出した新谷仁美の「私を踏み台に使って」

 それは19年ぶりの快挙達成だった。1月28日の第43回大阪国際女子マラソンで、東京五輪代表の前田穂南(天満屋)が2時間18分59秒でゴールし、日本記録を更新した。野口みずきが2005年ベルリンマラソンで記録した2時間19分12秒より、13秒も速かった。

 昨年10月開催の「マラソングランドチャンピオンシップ」で7位と結果を出せずにいた前田は、今大会でウォルケシュ・エデサ(エチオピア)に敗れて2位ながら、パリ五輪出場を懸けた設定記録(2時間21分41秒)を大幅に上回り、代表の座に大きく前進した。

 ところで、テレビ中継を見ていた視聴者の中には「ん? 新谷仁美も出場しているのか」と思った人がいたかもしれない。前田が日本記録を更新するまでは、野口に続く日本歴代2位(2時間19分24秒)の記録保持者だった新谷(積水化学)は、パリ五輪出場を目指さない方針を明言している。実はこの大会では、30キロまでペースメーカーの役割を担ったのだ。

 YouTubeチャンネル〈大阪国際女子マラソン【公式】〉(1月26日更新)で、新谷は語っていた。

「厳しい言い方をすれば、日本マラソン界は低迷気味なんですけど、彼女たちが世界で戦うのであれば、いくらでもやらせていただきたいなと思います。土台、踏み台に使っていただいても構わないので、後半の12キロ、爆発的な力が出るように利用していただきたいなと思ってます」

 ペースメーカーとしての、並々ならぬ意気込みを口にしていたのである。前田の快走を見るに、きっと新谷のアツい思いが伝わったのだろう。

(所ひで/ユーチューブライター)

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    「男の人からこの匂いがしたら、私、惚れちゃいます!」 弥生みづきが絶賛!ひと塗りで女性を翻弄させる魅惑の香水がヤバイ…!

    Sponsored

    4月からの新生活もスタートし、若い社員たちも入社する季節だが、「いい歳なのに長年彼女がいない」「人生で一回くらいはセカンドパートナーが欲しい」「妻に魅力を感じなくなり、娘からはそっぽを向かれている」といった事情から、キャバクラ通いやマッチン…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , |

    今永昇太「メジャー30球団でトップ」快投続きで新人王どころか「歴史的快挙」の現実味

    カブス・今永昇太が今季、歴史的快挙を成し遂げるのかもしれないと、話題になり始めている。今永は現地5月1日のメッツ戦(シティ・フィールド)に先発登板し、7回3安打7奪三振の快投。開幕から無傷の5連勝を飾った。防御率は0.78となり、試合終了時…

    カテゴリー: スポーツ|タグ: , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
DeNA筒香嘉智の逆転本塁打を「美談にするな」!江本孟紀が異論「アメリカで成功しなかった人が…」
2
岡田監督と不協和音!阪神・佐藤輝明「怒りの2軍落ち」で問題視された「試合に向かう姿勢」
3
ロッテ・佐々木朗希「日本ハムに3対1の電撃トレード」謎の投稿が激論に!
4
メッツ「藤浪晋太郎はもう使えない」現地メディアが見放しても「引き取り先なし」の絶望的惨状
5
「3年目の浮気」がモラハラで「天城越え」は殺人予告だって!? 昭和の名曲を愚弄する「芸のない番組」を見た