芸能

松本人志スキャンダルで蒸し返される…呪われた「探偵!ナイトスクープ」

 ダウンタウンの松本人志が表舞台から姿を消して1カ月以上が経ち、7本あったレギュラー番組は通常運転となった。トップクラスのテレビタレントでも地元関西を大事にしていた松本は、昨年35周年の節目を迎えた「探偵!ナイトスクープ」(ABCテレビ)の局長ことMCを務めていた。

 昨年は、探偵ことレギュラーメンバーだったたむらけんじ、ハライチの澤部佑、銀シャリの橋本直が卒業。4月期から、2年連続「M-1グランプリ」ファイナリストのカベポスターの永見大吾、フジテレビ系の昼の帯生番組「ぽかぽか」水曜レギュラーの桂二葉、18年のM-1王者の霜降り明星のせいや、「女芸人No.1決定戦 THE W2017」と「R-1ぐらんぷり2021」のWクイーンであるゆりやんレトリィバァが活動している。

 かつて関西では、「探偵―」に抜てきされることが誇りだった。しかしこの数年で、潮目が変わりつつある。在阪のカルチャー雑誌編集者は言う。

「松本の爆弾スキャンダルで、かねてから囁かれてていた『呪われた番組説』の信ぴょう性が増したのです。松本の性加害を報じた『週刊文春』では、たむらが大阪で女性を斡旋していたことが報道されました。現在はアメリカ・ロサンゼルスに移住しているたむらは、ラジオで性行為の強要は否定しつつも、飲み会があったことは認めてしまった」

 たむらといえば、日本で経営している焼肉屋で2008年に食中毒が発生。従業員の横領も発覚して、御難続き。それでも商才に長けているため、アメリカで事業は順調。しかし、今回の記事で大ピンチだ。

 元探偵で表舞台から完全に去ったのは、北野誠。1993年に自身の冠ラジオ「誠のサイキック青年団」(ABC)で山本リンダの写真集を酷評して、謝罪会見を開いた。2009年には同番組のイベントで不適発言をして謹慎処分になり、全レギュラー番組を降板。現在は愛知県のローカルタレントとなっている。

 北野と同時期に探偵だった松村邦洋は、09年4月の東京マラソンのレース中に急性心筋梗塞で心肺停止状態に陥った。一命をとりとめ、この4年後に番組を卒業している。

 現探偵たちにも、受難が待ち受けていた。せいやは22年に「文春オンライン」で、一般女性にZOOMで男性器の開チンを暴かれ訴訟に発展。勝訴したが、思わぬ形で「癖」がバレた。

 ゆりやんは今夏、悪役女子プロレスラーのダンプ松本の半生を描いたNetflixオリジナルドラマ「極悪女王」が世界配信されるが、撮影中に背中と頭を強打して、2週間の安静を強いられている。幸いにも重症に至らず、撮影は再開。年内配信が決まっているが、暗い影を落とした。

 安心・安全な笑いを届けてきたはずの「ナイトスクープ」。悪事はもう懲り懲りか。

(北村ともこ)

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