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巨人「ドラフト新人3人を開幕1軍に」でわかった「脱・原辰徳」の新イメージ戦略

 巨人に新しい風が吹いている。今年から指揮する阿部慎之助監督が、ドラフト1位・西舘勇陽投手とドラフト3位・佐々木俊輔外野手、ドラフト4位・泉口友汰内野手の開幕1軍入り内定を発表したのだ。西舘は勝利の方程式の7回に使い、佐々木は激しい外野手争いで開幕スタメンの可能性が高まってきた。泉口はユーティリティープレーヤーとして、貴重なバックアップメンバーとなりそうである。

「新生ジャイアンツをファンに印象付けるには、非常にいいこと。新人3人の開幕1軍は、世代交代を進める阿部監督の旗印となりそうです」(スポーツライター)

 球団は前年まで計17年にわたって監督を担った原辰徳オーナー付特別顧問の露出を抑え、阿部体制を前面に出してきた。

「原前監督のキャンプ訪問を食い止めるなど、原色を薄める作業を進めています。その背景には、長年の原体制によるマンネリ化を打開するイメージ戦略があります。新たなファン獲得へ、阿部監督のフレッシュさを押し出していきたい方針です」(スポーツ紙デスク)

 2軍監督時代には罰走や高圧的な説教といったパワハラ体質など、ダークな面が報じられていた阿部監督だが、ここにきてキャラ変に成功している。

「キャンプでは異例となるキャッチフレーズ『笑うアベには福来たる』を作って、笑みを絶やさず指導していました。激烈なパワハラ指導を覚悟して『地獄のキャンプ』を想定していた一部選手は、令和の時代を意識した阿部監督の新指導法に、拍子抜けしていたといいます」(前出・スポーツライター)

 コワモテで威圧的だった現役時代には考えられない笑顔の阿部監督は、いつまで続くのか。開幕から低迷して、かつての姿に戻らなければいいのだが。

(佐藤恵)

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