芸能

高視聴率の「花咲舞」がネットで盛り上がらなかったワケ

20150917an

 ドラマ「花咲舞が黙ってない」の最終回が9月16日に放送され、視聴率14.8%をマーク。今クールの民放ドラマで唯一、全話で2ケタの視聴率をキープするヒット作となった。

 ところがこれだけの人気にもかかわらず、ネットではさほど話題になっていなかったのだという。今クールには「デスノート」(日本テレビ系)や「恋仲」(フジテレビ系)といった話題のドラマもあったが、視聴率では「花咲舞──」が一人勝ちだったはず。そんなネット事情をIT系ライターが教えてくれた。

「各ドラマが検索された回数を比べると、『デスノート』と『恋仲』の2つが圧倒的に多く、『花咲舞──』はその10分の1にも満たないのです。ネット掲示板のスレッド数はデスノートが断トツで、恋仲が遠く離れた2位、花咲舞はさらに離れた3位でした」

 それほどネットでは話題にならなかったのに、この高視聴率はどうしたわけだろうか。その理由をテレビ誌のライターが解説する。

「ドラマのヒット作には2つのパターンがあります。1つはドラマ好きの層を着実に押さえたもの。もう1つは、普段ドラマを観ない層を集めたものです。前者には『HERO』や『相棒』、後者には『家政婦のミタ』や『半沢直樹』があげられます。そして『花咲舞──』はまさに後者で、とくに中高年の視聴者に支持されたんでしょうね」

 この解説通りに年齢の高い層が多く観ていたのであれば、ネットでさほど話題にならなかったのも納得だ。それでは「花咲舞──」が広く支持された理由は何なのだろうか? テレビ誌ライターが続ける。

「大きな要因は、主演を務めた杏でしょうね。渡辺謙の娘という血筋の良さから中高年女性に受けが良く、美人ながら親しみやすいことでオジサンにも人気があります。それに加えて原作が『半沢直樹』と同じ池井戸潤なので、中高年の視聴者にとっては安心のブランドでもあったわけです」

 ちなみにマスメディアの世界では高齢化が進むなか、中高年~高齢世代をターゲットにした企画が増えている。今後は「花咲舞──」のように、ネットでは話題にならないヒットドラマが増えるかもしれない。

(金田麻有)

カテゴリー: 芸能   タグ: ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    「男の人からこの匂いがしたら、私、惚れちゃいます!」 弥生みづきが絶賛!ひと塗りで女性を翻弄させる魅惑の香水がヤバイ…!

    Sponsored

    4月からの新生活もスタートし、若い社員たちも入社する季節だが、「いい歳なのに長年彼女がいない」「人生で一回くらいはセカンドパートナーが欲しい」「妻に魅力を感じなくなり、娘からはそっぽを向かれている」といった事情から、キャバクラ通いやマッチン…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , |

    今永昇太「メジャー30球団でトップ」快投続きで新人王どころか「歴史的快挙」の現実味

    カブス・今永昇太が今季、歴史的快挙を成し遂げるのかもしれないと、話題になり始めている。今永は現地5月1日のメッツ戦(シティ・フィールド)に先発登板し、7回3安打7奪三振の快投。開幕から無傷の5連勝を飾った。防御率は0.78となり、試合終了時…

    カテゴリー: スポーツ|タグ: , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
「趣味でUber Eats配達員をやってる」オードリー若林正恭に「必死の生活者」が感じること
2
ラモス瑠偉「W杯惨敗サッカー日本代表コキ下ろし」に抗議電話15万5000件/スポーツ界を揺るがせた「あの大問題発言」
3
DeNA大型新人・渡会隆輝「とうとう2軍落ち」に球団内で出ていた「別の意見」
4
桑田真澄に「偉業を全て盗まれた」同級生の元バッテリー捕手が明かす「ほとんど完全試合」時代
5
「キスしてる?」質問にフジテレビ・井上清華が衝撃「赤面もじもじ返答」の「まさか!」