スポーツ

武豊“ペース配分は精密機械”で完全復活内幕!「6年ぶり100勝突破までの道のり」

20151217q

 競馬界のレジェンドが6年ぶりに年間100勝に到達した。10年に落馬負傷すると主戦級扱いだった馬主からの依頼が激減、勝ち星は全盛期の4分の1にまで落ち込む状態に。しかし、心身の傷が癒えた今、天才の技術は全盛期に戻り、GI完全制覇のチャンスまで到来する「完全復活」の光が差しているのだ。

 11月29日の京都競馬場8レース後、実に6年ぶりの年間100勝達成を祝うお立ち台に上ったのは武豊(46)だった。スポーツ紙デスクが話す。

「過去、勝ち星などの数字にこだわることはなかったのに『今年に関しては100勝が目標の一つでした』と語ること自体が初めてのような気がします。よほどうれしかったのでしょう。05年に212勝もした男が09年の140勝を最後に2桁に転じ、12年はわずか56勝。厳しかったこの6年間を克服した安堵感すらうかがえた。記念の勝利馬の名前がキングノヨアケ。できすぎな偶然です(笑)」

 その前日には京都2歳Sを良血馬ドレッドノータスで制しており、デイリー杯2歳S(11月14日)のエアスピネル、東京スポーツ杯2歳S(11月23日)のスマートオーディンに続く3週連続2歳重賞制覇(84年のグレード制導入以降、初めて)という珍記録を打ち立てたばかり。騎手生活28年で数々の記録をスピード達成してきた競馬界の「キング」が再び輝きを放ち始めたのである。前出・スポーツ紙デスクが続ける。

「3頭とも期待の有力馬で、来年のクラシック戦線が楽しみですが、京都2歳Sはスローペースの中、向こう正面で行きたがる馬と折り合い、2番手追走から直線で抜け出して、きっちりと頭差だけ抑えての勝利。さすがのひと言です」

 ドレッドノータスの馬主はキャロットファーム(社台系の会員制クラブ)で、生産者は社台グループの最大手ノーザンファーム。武の低迷と復活の陰には、この「競馬界の帝王」との関係の変化がある。栗東トレセン関係者が振り返る。

「ディープインパクトを無敗の3冠馬に導いた05年は、ノーザンファームの馬だけで47勝もしていたものです。ところが10年3月の毎日杯での落馬骨折事故の翌年から4勝、2勝とさんざんでした。復帰までに擁する時間が半年とも1年とも言われる重傷でしたが、10月に凱旋門賞挑戦が控えていたりして、4カ月で復帰。この無理がスランプの一因でもありました。そして凱旋門賞、12月の阪神JF、翌年5月の天皇賞・春と、社台グループの有力馬で惨敗。これを機に、有力馬の騎乗依頼がとだえてしまった。まさに辛抱の時期でしたね」

 社台グループ幹部からは「ユタカを乗せるな」という指示が出たとの説や、後方追走で脚を余して「タメ殺しの豊」と揶揄されることもあった。

 武の低迷については、武を慕う後輩で今年の夏に引退した藤田伸二元騎手が、13年5月の著書「騎手の一分」の中でも触れている。有力馬主や大手クラブとの確執を明かしつつ、エージェント制度の弊害を大きな理由としてあげ、騎乗技術が落ちたのではなく「強い馬に恵まれるかどうかに尽きる」と論じたのである。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    「男の人からこの匂いがしたら、私、惚れちゃいます!」 弥生みづきが絶賛!ひと塗りで女性を翻弄させる魅惑の香水がヤバイ…!

    Sponsored

    4月からの新生活もスタートし、若い社員たちも入社する季節だが、「いい歳なのに長年彼女がいない」「人生で一回くらいはセカンドパートナーが欲しい」「妻に魅力を感じなくなり、娘からはそっぽを向かれている」といった事情から、キャバクラ通いやマッチン…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , |

    今永昇太「メジャー30球団でトップ」快投続きで新人王どころか「歴史的快挙」の現実味

    カブス・今永昇太が今季、歴史的快挙を成し遂げるのかもしれないと、話題になり始めている。今永は現地5月1日のメッツ戦(シティ・フィールド)に先発登板し、7回3安打7奪三振の快投。開幕から無傷の5連勝を飾った。防御率は0.78となり、試合終了時…

    カテゴリー: スポーツ|タグ: , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
メッツ「藤浪晋太郎はもう使えない」現地メディアが見放しても「引き取り先なし」の絶望的惨状
2
ロッテ・佐々木朗希「日本ハムに3対1の電撃トレード」謎の投稿が激論に!
3
「巨人・大城卓三はFA宣言して巨人を出ていく」高木豊の見解を後押しする「阿部監督の起用法」と「契約」
4
中田翔と山川穂高「投手がビビるのはどっちのスラッガーか」山﨑武司がズバリ判定
5
「3年目の浮気」がモラハラで「天城越え」は殺人予告だって!? 昭和の名曲を愚弄する「芸のない番組」を見た