フジテレビ毎年恒例の4夜連続ドラマ企画が、今年も放送された。3月7日から始まったそのオムニバスドラマのタイトルは「桜坂近辺物語」。脚本を担当したのは、お笑い芸人のバカリズムだ。
ドラマの舞台はタクシーの中。その車中で起こる様々な人間模様を原田泰造、柏木由紀、勝地涼、生瀬勝久、山本耕史ら豪華日替わり主演陣が繰り広げるのだが、この設定があるドラマにそっくりだと話題になっている。
「バカリズム脚本で物語の舞台はタクシーの車中‥‥このドラマの発表があったときには同局で以前放送した『素敵な選TAXI』の使い回し企画じゃないかと思いましたよ。設定がまるで同じですからね。しかも、この放送のほぼ1カ月後には『選TAXI』のスペシャル版がオンエアされます。最近の視聴率不振にタレントがフジテレビに寄り付かなくなったと言われていますが、いよいよ脚本家まで人材不足になったかと疑いたくなりますね」(芸能ジャーナリスト)
それだけではない。このドラマは今月19日に一夜限りの復活をする「福山雅治のオールナイトニッポンサタデースペシャル“魂のラジオ”」(ニッポン放送)とのコラボレーション企画という触れ込みで期待が集まったのだが、蓋を開けてみればタクシーの車中に福山のラジオが流れるというだけ。これには視聴者も「なにこの福山宣伝まつり」「福山パートいらねー」「ラジオ収録は何の意味があったんだ」といった不満がネット上に噴出したのだった。
これには前出の芸能ジャーナリストも「視聴者の言う通り、今回のコラボは単なる4月スタートの福山主演ドラマの番宣と言われても仕方がない」と呆れ顔だ。
第1話の視聴率は5.8%と、「選TAXI」の平均視聴率10.3%にも及ばない結果に。人材不足なのか、アイディアの貧困さなのか、この様子ではフジの迷走はまだまだ続きそうだ。