エンタメ

闇に葬り去られた「発禁本・発禁マンガ」(10)あいまいだったピンク作品の「有害図書」基準

20160506hakkinj-2

 ネットが普及する以前には、青少年たちは青年誌などに掲載された“ピンク”な作品に胸をときめかせたものだった。しかし、時として「有害図書」のレッテルを貼られることも──。

○「BLUE」山本直樹

 めくるめく淫靡なカラミに、薬物を思わせる表現も登場。そのため都条例で不健全指定を受け、コミックスは裁断されたが、後に複数の出版社から復刊されている。

○「密室」ビューティ・ペア

 表現が過激すぎたため、作者だけでなく出版社社長、編集局長も逮捕された。書店に正規流通するコミックスとして、戦後初の有罪判決となったが、その基準は今も不明のまま。

○「ANGEL」遊人

 遊人には「校内写生」という問題作があるが、こちらはリアルな女体描写が全国PTAの猛抗議を受けて絶版に。今なお、有害コミックの代表作として歴史に名をとどめる。

○「ユリア100式」原田重光・萩尾ノブト

 汎用人型ダッチワイフであるユリア100式と、大学生の瞬介が織りなすラブコメディ。本来は成年向けマンガではなかったが、神奈川県では有害図書に指定されてしまった。

○「百八の恋」畑中純

 煩悩の数と同じ名前の百八が、天真爛漫な“合体”を繰り広げる。そのため、批判が殺到して「週刊モーニング」での連載は終了。コミックスも多くの県で有害指定を受けた。

カテゴリー: エンタメ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    「男の人からこの匂いがしたら、私、惚れちゃいます!」 弥生みづきが絶賛!ひと塗りで女性を翻弄させる魅惑の香水がヤバイ…!

    Sponsored

    4月からの新生活もスタートし、若い社員たちも入社する季節だが、「いい歳なのに長年彼女がいない」「人生で一回くらいはセカンドパートナーが欲しい」「妻に魅力を感じなくなり、娘からはそっぽを向かれている」といった事情から、キャバクラ通いやマッチン…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , |

    今永昇太「メジャー30球団でトップ」快投続きで新人王どころか「歴史的快挙」の現実味

    カブス・今永昇太が今季、歴史的快挙を成し遂げるのかもしれないと、話題になり始めている。今永は現地5月1日のメッツ戦(シティ・フィールド)に先発登板し、7回3安打7奪三振の快投。開幕から無傷の5連勝を飾った。防御率は0.78となり、試合終了時…

    カテゴリー: スポーツ|タグ: , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
DeNA大型新人・度会隆輝「とうとう2軍落ち」に球団内で出ていた「別の意見」
2
「趣味でUber Eats配達員をやってる」オードリー若林正恭に「必死の生活者」が感じること
3
豊臣秀吉の悪口に反論したら「耳と鼻をそがれて首を刎ねられた」悲劇の茶人
4
桑田真澄に「偉業を全て盗まれた」同級生の元バッテリー捕手が明かす「ほとんど完全試合」時代
5
「3Aで最多安打記録」巨人に新加入の外国人ヘルナンデスに「超不吉なデータ」