社会

知っているだけで寿命が延びる「真・ガン知識」(1)家族が家族をがんにする!?

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 平均寿命が延びたことにより、日本人男性の3人に2人、女性の2人に1人ががんになると言われる時代。ところが相変わらず「誤った定説」が世に蔓延しているのが現実だ。それを検証すべく、スペシャリストに「いまさらそんなことは‥‥」な質問をぶつけ、がんから身を守るための「真情報」を聞き出した。

 今いくよ、今井雅之、川島なお美‥‥昨年、立て続けに有名人ががんで亡くなった。そして、今年5月には小倉智昭(68)がレギュラー出演番組を休養して膀胱がんの手術を受け、復帰。キャシー中島(64)は2月に皮膚がんの手術を受けていたことを公表し、渡瀬恒彦(71)も胆囊に悪性腫瘍が見つかって抗がん剤投与と放射線治療を受けるなど、闘病中であることが発覚した。

 有名人のがんの話題が出るたび、ワイドショーなどでそのメカニズムや治療法などの報道がなされ、国民の関心事となっている。

 記者はがんの専門医を直撃。これまで1万人以上のがん患者を診てきた「健康増進クリニック」の院長で、近著に「難しいことはわかりませんが、『がん』にならない方法を教えてください!」(文響社/大橋弘祐氏との共著)がある水上治医師に、「これを知っているだけで寿命が延びる最新がん知識」を伝授してもらった。

 そもそも、がんというのは、細胞の「コピーミス」によって生まれた「タチの悪いおでき」のことで、

「人間の細胞はおおよそ60兆個ある。それぞれが細胞分裂を繰り返す中で自死したり、免疫によって殺されるんですが、ごくまれにその網をかいくぐって処理されない細胞がある。それが増殖を続けると、がんになるというわけなんです」

 がんが大きくなるためには20年以上かかるため、

「例えば60歳でがんが見つかった人は40歳くらいからでき始めていると考えられています」

 となると‥‥形成するまでにそれだけの時間があれば、その過程で免疫が攻撃してくれるのではないか。

「基本的に人間の体というのは自分以外のものを拒絶するようにできているんですが、がんはもともと自分の細胞だったため、免疫が『他者』と認識できず、攻撃ができない。結果、抑えられなくなってしまうのです」

 その特異なメカニズムこそが、がんのやっかいな部分であり、さらにやっかいなのが、初期段階のがんには痛みがないという点である。

「痛みが出るのはかなり進行した状態で、患者さんは症状が出て初めて病院に来るケースがほとんど。それががんによる死亡率を高めている原因の一つです」

 よく「がんは遺伝する病気」という話を聞くが、これは本当なのか。

「基本的に、がんが遺伝することはありません。家系の影響は約5%程度と言われ、それも親兄弟が『大腸がん』『乳がん』『前立腺がん』『卵巣がん』のような一部の場合のみ。だから、遺伝の影響は少ないと考えたほうがいいでしょう」

 それよりもはるかに影響が大きいのは食生活で、

「例えば塩分が多い料理ばかり食べていれば胃がんのリスクが増え、家にタバコを吸う人がいれば当然、副流煙が影響して家族もがんになりやすい。だから遺伝ではなく、寝食を共にすることによって家族ががんになりやすくなることはあるということです」

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