86年から94年に月刊誌「コロコロコミック」で連載され、89年から92年にはアニメにもなって子どもたちから愛された、小林よしのり氏の漫画「おぼっちゃまくん」が、7月15日発売の「コロコロアニキ」で22年ぶりに復活した。
「おぼっちゃまくんは、御坊財閥999代目の跡取り息子が主人公で、金持ちならではの奇想天外な言動で繰り広げられるギャグ漫画でした。89年には第34回小学館漫画賞を受賞しています。小林氏はそれ以前も『東大一直線』をヒットさせるなど、ギャグ漫画に天才的な才能を発揮する漫画家ですが、92年からは思想漫画的な『ゴーマニズム宣言』をヒットさせ、以降は長くギャグの世界から遠ざかっていました」(漫画誌編集者)
しかし、当時少年だったファンにとって「おぼっちゃまくん」は“茶魔語”とともに記憶に刻まれた名作で、復帰を望む声は大きかった。
「今回は読み切りの形での掲載でした。『コロコロアニキ』は月刊コロコロコミックの増刊扱いで不定期刊行物なので“大人のコロコロコミック”でありながら大人にはあまり知られていませんでした。今回の『おぼっちゃまくん』は認知度向上に大きく貢献したのではないでしょうか」(前出・漫画誌編集者)
連載復活となれば、再び“茶魔語”が巷を席巻することになるかも?
(伊藤その子)