内閣改造人事で新・防衛大臣に任命された稲田朋美氏。トレードマークとなった艶やかな網タイツとメガネのおかげで、日本を守る前にご本人の人気が「爆発」寸前だった。安倍晋三総理に寵愛され、ネトウヨも萌えさせるという素顔をアサ芸「特殊取材部隊」が先制調査。国防ド素人な正体を暴いちゃうゾっ!
8月3日に発足した内閣改造人事で、防衛大臣に稲田朋美氏(57)が就任した。
南シナ海ばかりではなく、再び尖閣に進出を始めた中国。その東シナ海問題が再燃している中での抜擢となった。
安倍晋三総理(61)による「目玉」人事の狙いについて、東京新聞編集委員の五味洋治氏はこう説明する。
「中谷元前防衛大臣を続投させる声が強かったのですが、安倍総理の一声で稲田氏に決まりました。防衛大臣の重責を任せることで、後継者として育てる意思がハッキリと表れた人事でしょう」
05年に行われたいわゆる「郵政選挙」の落下傘候補から当選4回を重ね、たちまち大臣と党三役を経験するスピード出世ぶりに「初の女性総理」の呼び声も高い稲田氏。そもそも大臣就任は本人にとって本懐ではなく、人事が決まる前から、
「大臣は、週2回は記者会見をしなければいけないし、失言すると叩かれるから不便やわ」
と親しい政治部記者に打ち明け、政調会長の続投を希望していた。安倍総理から決定を伝えられたあとには、
「何でやの。衝撃的だ」
と周囲に漏らすほど寝耳に水の人事だった。防衛大臣に就任した直後は自覚が足りなかった様子がありありと見受けられ、
「防衛大臣の室内に入った時、飾られている戦艦模型を見て、『わぁ、すっご~い』とはしゃぎ、緊張感のなさに防衛省の幹部がアゼンとしていました」(政治部記者)
国防は「素人」のようで、今は執務室で防衛白書を一生懸命読んで勉強しているという。それでも超タカ派の稲田氏は、歴史問題で警戒する韓国、中国にとって目障りな存在のようだ。稲田氏の入閣に韓国の聯合ニュースは、
〈安全保障協力が容易でなくなるとの懸念も生じる〉(8月2日)
と、過敏に反応して報じた。中国政府も閣僚が靖国神社に参拝しないように申し入れ、特に稲田氏を名指しして懸念を示したという。
実際、初当選から参拝を続けていた稲田氏は、8月13日から4日間の日程でアフリカ東部ジブチを訪問し、終戦記念日の参拝を見送った。
「中国を刺激しないように、安倍総理の側近が海外視察を進言すると、稲田さんもしぶしぶ納得しました」(官邸関係者)
これほど隣国に警戒される一方、安倍総理からは「ともちん」と愛称で呼ばれる。そんな稲田氏とは何者なのか──その来歴を振り返ると素顔が見えてくる。
1959年福井県生まれ。高校教師だった父の仕事の関係で京都に引っ越し、府立乙訓高校に入学。高校では森田健作主演のドラマ「おれは男だ!」(日本テレビ系)の影響で3年間剣道部に所属した。早稲田大学法学部に現役合格すると、卒業後、1日16時間勉強して司法試験に合格し、弁護士として活躍する中、同じ弁護士の稲田龍示氏と結婚。これが政治家としての転機になった──。