スポーツ

明快指南!2016「凱旋門賞」完全ガイド!(3)ペースメーカーが逃げ切る!?

20161006p3rd

 英ダービー馬のハーザンド(牡3)と英オークス馬のマインディング(牝3)については、牧野記者が次のように評する。

「10年の2着馬ナカヤマフェスタを破ったのが、英ダービー馬のワークフォースでしたが、最近は13年のルールオブザワールドが期待を裏切るなど、存在感が感じられません。名伯楽・オブライエン調教師が送り込むマインディングは、ここにきて人気が上がっています。主戦のムーア騎手が乗ってくれば、なおさらでしょう。ただ、オークスから3戦しているローテーションが気になる。海外に詳しい日本の騎手も『今年はオブライエン厩舎よりもルジュ厩舎(アルマンゾル、ラクレソニエールが所属)でしょ!』と話していました」

 頂上決戦にふさわしいラインナップの中、レース展開はどうなるのか。

「15頭から20頭ほどの多頭数になりそう。それに加え、ポストポンド陣営はペースメーカーを出走させそうで、ハーザンド陣営もその可能性がある。ある程度のペースで流れると見ています。多頭数でごちゃつく可能性があるだけに、脚質的には不利を受けにくい先行タイプがやや有利でしょうか。ポストポンドやニューベイ(牡4)、レフトハンドあたりに注意。差しはファウンドやラクレソニエール。桁違いの瞬発力が武器のアルマンゾルも仏ダービーでは中団の前につけていたので、今回も差しに構えると思います。マカヒキも中団あたりでレースを進めたい」(秋山氏)

 後方一気は苦しいようだ。

 では、日本での馬券の買い方に移ろう。

 まず、競馬場やウインズでは購入できない。インターネット投票(A-PATと即PAT)だけなので、JRAサイトなどからの会員登録が必要になる。発売が正式に決定したあとは、日本馬が出走を取り消しても、馬券発売は行われる。枠連やWIN5はなく、単勝、複勝、馬連、馬単、ワイド、3連複、3連単の7種類。凱旋門賞が開催される10月2日、日本時間の午前10時から発売開始で、締め切りは発走時刻(午後11時5分予定)の4分前だ。

 注意が必要なのは、オッズ。日本国内独自のものとなり、現地のオッズとは別モノなのだ。控除率も通常のJRA馬券と一緒だが、

「日本ではマカヒキが過剰人気になる可能性もある」(JRA関係者)

 馬番(ゼッケン番号)が馬券対象になるが、日本ではゲート番号と一致していても、海外では国ごとに事情が違う点にも留意を。前出・秋山氏は、

「日本の感覚で馬番が1番だから最内枠だろうと思うと、まったく違うゲートからスタートすることも。米ブリーダーズカップのように、紛らわしいので一致させるケースもあれば、凱旋門賞は斤量の重い順、次にオーナーの姓のアルファベット順、続いて馬名のアルファベット順で付与されます」

 ペースメーカーの存在も念頭に置く必要がある。

「基本的には同じ馬主の馬のために速めにペースを作り出すのが役割なので、ほとんどの場合、負けます。ただ01年のGI・クイーンエリザベスII世Sのサモナーのように、まれに逃げ切ってしまうことも(笑)。出馬表にペースメーカーと書いてあるわけではないし、陣営が事前にアナウンスしない場合もあるので、注意してください」(前出・秋山氏)

 今年の海外馬券発売予定レースを見ていこう。

 11月1日には、06年に日本馬デルタブルースとポップロックがワンツーを決めた豪GI・メルボルンC(芝3200メートル)が行われる。今年はカレンミロティック(せん8)が参戦を表明。秋山氏が続ける。

「オセアニアはレースを使って仕上げていくという考え方が強い。08年と09年の優勝馬は中2日の参戦でした(笑)。昨年は23番人気が勝つなど、穴党にオススメのレースですね」

 また、オークス馬のヌーヴォレコルト(牝5)は、米国遠征を予定している。

「11月5日のGI・ブリーダーズCフィリー&メアターフ(芝2000メートル)です。農水省の(年間)指定24レースには含まれていませんが、例外として発売される可能性もあります」(前出・牧野記者)

 競馬ファンの健闘を祈る。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    「男の人からこの匂いがしたら、私、惚れちゃいます!」 弥生みづきが絶賛!ひと塗りで女性を翻弄させる魅惑の香水がヤバイ…!

    Sponsored

    4月からの新生活もスタートし、若い社員たちも入社する季節だが、「いい歳なのに長年彼女がいない」「人生で一回くらいはセカンドパートナーが欲しい」「妻に魅力を感じなくなり、娘からはそっぽを向かれている」といった事情から、キャバクラ通いやマッチン…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , |

    今永昇太「メジャー30球団でトップ」快投続きで新人王どころか「歴史的快挙」の現実味

    カブス・今永昇太が今季、歴史的快挙を成し遂げるのかもしれないと、話題になり始めている。今永は現地5月1日のメッツ戦(シティ・フィールド)に先発登板し、7回3安打7奪三振の快投。開幕から無傷の5連勝を飾った。防御率は0.78となり、試合終了時…

    カテゴリー: スポーツ|タグ: , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
DeNA大型新人・渡会隆輝「とうとう2軍落ち」に球団内で出ていた「別の意見」
2
「趣味でUber Eats配達員をやってる」オードリー若林正恭に「必死の生活者」が感じること
3
桑田真澄に「偉業を全て盗まれた」同級生の元バッテリー捕手が明かす「ほとんど完全試合」時代
4
「3Aで最多安打記録」巨人に新加入の外国人ヘルナンデスに「超不吉なデータ」
5
ラモス瑠偉「W杯惨敗サッカー日本代表コキ下ろし」に抗議電話15万5000件/スポーツ界を揺るがせた「あの大問題発言」