「のん」に改名した能年玲奈が声優で主演するアニメ映画「この世界の片隅に」が11月12日に封切られ、早くも大ヒットの兆しを見せている。
「公開された映画館は63館と少なめですが、すべて満員御礼。好調の滑り出しを見せて全映画のベストテンにも入っています。原作は知る人ぞ知る名作ながら、これだけ話題を集めているのは、やはり能年が『のん』に改名しての初仕事だからでしょう。広島弁はもちろんのこと、入念な役作りのおかげでとても完成度が高いと専門家からも絶賛されています」(映画ライター)
さらに、主人公とのんには大きな共通点があるという。
「主人公が空襲で近しい人を失い、体が不自由になっても前を向いて歩いていこうとする生き様が、事務所独立騒動で女優生命の危機を乗り越え、歩き出そうとしているのん自身の姿とよく似ています。そのあたりを重ね合わせて見ているファンたちに、熱く支持されているようですね」(前出・映画ライター)
そうした作品への評価が実って、公開翌日には「広島国際映画祭」で「ヒロシマ平和映画賞」を受賞している。しかし、映画の評判とは裏腹にマスコミではあまり話題になっていないと首をかしげる向きもある。
「能年が改名して初めての仕事なのに、テレビをはじめメディアがあまり取り上げていない。これは、前の事務所がメディアに圧力をかけているのではないか、という“陰謀説”を唱える声がネットで炎上しています。しかし、この映画は大手映画会社がバックアップした作品ではなく、あくまでクラウドファンディングで資金を集めたため、上映館も多くありません。逆に、“陰謀説”で注目が集まればさらなるロングランも期待できるのではないでしょうか」(女性誌デスク)
映画が大ヒットすれば、「のん」の知名度も一気に上がりそうだ。