スポーツ

ケンカ激突「制裁騎手」ランキング(3)制裁過多は攻めの姿勢の証し

 その蛯名だが、最近は昨年のチャンピオンズCで初GI制覇を成し遂げた大野拓弥(30)にも厳しく接し、また、関西の騎手たちとの因縁さえも伝わってくる。

「今年の大野の制裁点が高いせいか、“蛯名指導”が相次いでいます。関西遠征の時には松山や松若に加えて、浜中俊(28)らの若手にも積極的な指導を行っているようです」(スポーツ紙デスク)

 発端は昨年のエリザベス女王杯。マリアライトとのコンビで連覇を狙っていたものの、不利を受けてつまずき、落馬寸前の憂き目にあったことだ。

「1コーナーで馬が殺到し、福永が内に寄ったことで連鎖が生じたためでした。レース後の蛯名は『レースに参加できなかった』と激怒していましたが、制裁が戒告だったように、福永に悪質性は見られず、逆に『蛯名さんが無理せずに少し引いてれば‥‥』という声が主流でした」(栗東担当記者)

 ところで、JRAの定める制裁は、最も軽いのが戒告で、制裁1点。以降、過怠金1万円から10万円に応じて、1点から8点の制裁点が定められている。

「制裁点が累積で規定を超えると再教育が課せられているようですが、これについてはJRAからのアナウンスは特にないですし、点数の上位者が公表されているわけではありません。馬主側の過剰な反応などを危惧し、騎手側へ配慮したものかもしれませんね」(前出・スポーツ紙デスク)

 とはいえ、「制裁過多=騎乗技術の未熟」では決してなく、そこには騎手側の攻めの姿勢も伺えるのだ。

「例えば、昨年の制裁ランクで上位の中谷雄太(37)はリーディングトレーナー争いの常連・矢作厩舎からの依頼が増えるなど、今が騎手人生の正念場。1つでも着順を上げたいという勝負へのこだわりが見て取れますし、幸英明(41)は毎年1000回騎乗を目指している。気難しい馬でも依頼を断らないのが制裁点の高さに影響しているんだと思います」(前出・スポーツ紙デスク)

 フェアプレーが絶対だが、イエローカード覚悟で狭いコースを突き抜けてくれば、ファンの喝采も待っている。今週末はヴィクトリアマイル、来週はオークス、次がダービーと、GI戦はまだまだ続く。プロのアツい騎乗に注目したい。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    「男の人からこの匂いがしたら、私、惚れちゃいます!」 弥生みづきが絶賛!ひと塗りで女性を翻弄させる魅惑の香水がヤバイ…!

    Sponsored

    4月からの新生活もスタートし、若い社員たちも入社する季節だが、「いい歳なのに長年彼女がいない」「人生で一回くらいはセカンドパートナーが欲しい」「妻に魅力を感じなくなり、娘からはそっぽを向かれている」といった事情から、キャバクラ通いやマッチン…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , |

    今永昇太「メジャー30球団でトップ」快投続きで新人王どころか「歴史的快挙」の現実味

    カブス・今永昇太が今季、歴史的快挙を成し遂げるのかもしれないと、話題になり始めている。今永は現地5月1日のメッツ戦(シティ・フィールド)に先発登板し、7回3安打7奪三振の快投。開幕から無傷の5連勝を飾った。防御率は0.78となり、試合終了時…

    カテゴリー: スポーツ|タグ: , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
「キスしてる?」質問にフジテレビ・井上清華が衝撃「赤面もじもじ返答」の「まさか!」
2
岡田監督と不協和音!阪神・佐藤輝明「怒りの2軍落ち」で問題視された「試合に向かう姿勢」
3
ロッテ・佐々木朗希「日本ハムに3対1の電撃トレード」謎の投稿が激論に!
4
広島・新井良太2軍コーチ「地元女子アナと結婚」までの「夜の歓楽街」寂しい活動
5
「昔のヒット作」新シリーズが日本ではもうウケなくなったワケ/大高宏雄の「映画一直線」