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藤井聡太四段に群がる成り金狂騒曲(3)CMや対局観戦イベントも…

 藤井が絡めばモノが売れる。となれば、いの一番に手を伸ばしそうなのが“CM業界”だが‥‥。広告代理店関係者が打ち明ける。

「将棋界では慣例的に、新人は将棋の研究を最優先にすべきとの考えから、CM出演などは積極的に斡旋してこなかったそうです。ですが、一連の藤井ブームはそんな“定跡”を覆すほどの規模。実際に、いくつかの企業がオファーを検討しているようです」

 経済学者で関西大学名誉教授の宮本勝浩氏は、藤井に今以上に世間の耳目が集まることに期待を寄せる。現時点でも話題性は十分だが、“経済効果”としてはまだ発展途上としたうえで、こう話すのだ。

「例えば、同じ10代のスター、早実の清宮幸太郎君(18)の場合、彼の地方の試合を見るために20万~30万人の高校野球ファンが移動し、現地にお金を落とします。その経済効果は10億~20億円はある。ゴルフの石川遼(25)だって、デビュー初年度にCMが11本ありました。藤井四段も、対局中に食べているチョコレートとか清涼飲料水のCMに出れば、1000万や2000万は出演料が支払われるでしょう。対局をオーロラビジョンで観戦するイベントを催して、入場料を取ってもいい」

 日本将棋連盟が金銭的に潤えば、将棋界全体の向上、発展につながるはずだ、と宮本氏は断言する。

「棋士の平均年収は700万~800万円程度。野球やゴルフに比べて、同じように真剣勝負をする人間として、あまりにも報酬が低いと思うのです。藤井ブームは、そんな状況を打破できる明らかなチャンス。今は小さくても、将来的に数億円規模での経済効果が期待できます。将棋連盟としては大事に育てることも必須ですが、世間にもっと藤井四段をプッシュするべきです」

 将棋界の未来を背負う14歳。そのあまりに大きな重責に潰されてしまわないかと心配になるが、松本氏は藤井の持つポテンシャルに太鼓判を押す。

「あの羽生さんに対してすら、新人時代には『大したことはない』と豪語するようなベテラン棋士や関係者がいましたが、藤井四段には皆無です。トップクラスになるのは時間の問題で、逆に『なれない』と思っている人はいない。間違いなく、棋士の最高峰である“名人”の候補だと思います」

 盤外の狂騒曲に惑わされることなく、「最年少名人」まで最善の手を指し続けられるか──。

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