初めての都議会議員選挙で圧勝した小池百合子都知事が率いる「都民ファーストの会」「小池塾」のメンバーから選抜するという公明正大さも注目を浴びたが、大量当選した新人議員には、マスコミからの取材NGが言い渡された者もいる。はたして、「百合のカーテン」の内側はどうなっているのか? 元「小池塾」参加メンバー4人がゴタつく内情を明かした。
──7月2日に投開票が行われた東京都議会選挙では、49人の公認候補が当選し、都民ファーストの会が大躍進を果たしました。皆さんは小池都知事の政治塾「希望の塾」(小池塾)出身者で、いずれも「都議選対策講座」を受講したにもかかわらず、候補から外れた「選抜外」でしたが、今の都民ファーストの会についてはどのような感想をお持ちですか?
A(主婦・30代女性) 希望の塾で知っている人たちに次々と当確が出るのは不思議な気分でしたね。「何でこの人が出てるの?」っていう、疑問ありきなんですが‥‥。
B(経営コンサルタント・30代男性) 当初は悔しかったですが、今は都民ファーストの会の内情がわかり、出なくてよかったと思っています。今後、都民ファーストの会が“泥舟”になる予感しかしませんね。
C(会社役員・40代女性) 私も同じく「出なくてよかった派」です。都民ファーストの会の人たちが選挙に出るまでの過程を知っているだけに「本当にそこまでして出馬する値打ちはあるのか」と思ってます。
D(自営業・40代男性) 確かに出馬するためのハードルは本当に高かったですよね。
C 事務局が候補者に求めるのは、とにかく「カネ・カネ・カネ」。「都議選対策講座」のいちばん最初の面談で「いくらまで出せますか?」って聞かれましたよね。私の場合、1000万円までは出すつもりだったのですが、さすがにそれ以上の額は無理。しだいに「ふざけるな!」と思い、「もっといい使い方がある」と目が覚めました。
B 希望の塾の公認選びの基準といえば「カネ8:コネ1:資質1」ぐらいの感じだったみたいですね。僕はボチボチ政策立案ができて、外部とのつきあいもあるほうだと自負していますが、箸にも棒にもかかりませんでした。
A 公認をもらった人の顔ぶれを見たら「お金ファースト」だったことが明白ですよ。入塾当初に他の塾生とモメて、周りから“ヤバイ人”扱いされていた人が公認をもらっていて仰天しましたから。「ああ、よっぽどお金を出したんだなあ」と思いましたね。
C そんな人いましたね。言ってみれば、都民ファーストの会って本当に選挙のためだけに集まった組織なんですよ。党が「お金ファースト」なら党員はバリバリの「自分ファースト」。政策的なまとまりは皆無じゃないですか。