政治

天才テリー伊藤対談「石破茂」(2)内閣の支持率低下どうしたらいい?

テリー 僕、先月24日と25日の集中審議をずっと見ていたんですけど、とにかく自民党の人たちがカッコ悪い、という印象が強くて。加計学園に関しては、正直言って答えがあるにもかかわらず隠そうとするから、安倍総理はもちろん、自民党全員が滑稽に見えて。どうして、あんなことになっちゃったんですか?

石破 どうなんでしょう。私も去年の8月2日までは国家戦略担当大臣としてこの問題に関わっていましたが、その頃はもっと簡単な話だったと思うのです。よく言われる「石破4条件」というのがあって。まぁ、実はその言い方は正しくないわけですよ、だって内閣で閣議決定している「日本再興戦略」の一部なんですから。

テリー 世間では、石破さんが勝手に決めたことみたいになってますよね?

石破 そうなんです。でもそんなこと、私一人で決められるわけがない(苦笑)。それはともかく、当時は、「新たな分野のニーズがある」「既存の大学では対応できない」「教授陣・施設の充実」「獣医師の需給バランスに影響を与えない」──それに加えて「全国的見地からも必要とされるか」という──正確に言えば「5条件」を満たせばどんな学校であろうと認めるし、満たさなかったら認めない。そんなシンプルな話だったんです。

テリー でも、実際には加計学園以外は認めないような排他的な空気の中で決まっていったわけじゃないですか。「記憶にありません」のまま内閣改造を進めてもダメですよね。

石破 そうかもしれませんね。

テリー 自民党ってこういう事態の場合、党内のあちこちから「何やってるんだ、安倍!」という声が出てくる党だと思っていたのに、実際には石破さんと‥‥。

石破 村上誠一郎さんと、中谷元さん、ですか?

テリー まるで満員電車の中で女の子のお尻を触ってる連中がいるのに、周りが新聞を読むフリをしているような感じじゃないですか。それってやっぱり‥‥。

石破 いや、その例えはひどすぎます。けど、やっぱりカッコ悪いということですよね。特に国民にいちばん近くて、地元からいろんな意見を聞いているはずの1期生、2期生が黙っちゃっているのは寂しいなとは思います。私たちなんて、その頃には、今から振り返れば「やりすぎだったかな?」と思うほど暴れまくっていましたから。

テリー ハハハ、暴れていましたね、確かに!

石破 それは後藤田正晴さんや伊東正義さんのような、「自民党を変えるのはお前たちなんだ!」って叱ってくれる、立派な先輩がいたからなんです。私が幹事長の時も、当時の1期生に「みんな、もっと暴れろ。言いたいことを言え。キミたちが言わなければ、自民党はダメになる」とハッパをかけたんだけど、シーンとしちゃうわけです。彼らには、やっぱり自民党という看板のおかげで当選できた、という意識があるからなんだと思います。

テリー 内閣の支持率、ハッキリ下がってますよね。どうしたらいいですか。

石破 うーん、これは政策が理由で下がったとは考えにくいんですよね。

テリー もう安倍さんの個人的なミスですよね。

石破 いや、個人的なミスというよりは、全体的なイメージなんでしょう。だからこそ、総理が実際に内閣改造を含めて国民が納得できる行動で示していくことが、支持率を回復させる一里塚となることでしょう。

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