「蔵元の思」を守る明治創業の老舗角打ち 希少種の日本酒に出会えることも
昼呑み文化が根付く横須賀で、128年の歴史を持つ酒屋が営む角打ち。昔ながらの味わいや伝統も残しつつ、ここ8年ほどは蔵元との交流を積極的に行って、取り扱う銘柄を増やしている。店長の目利きでそろえられた日本酒は常時20種を超え、わずかしか手に入らない希少種に出会えることも。そんな各地の蔵元の味を「1種でも多く楽しんでほしい」という思いから、すべて1合よりも少ない110mlで提供されている。試飲にもほどよい量なので、隣接する酒屋で迷った時に利用するのもいいだろう。
酒のアテも、「ポテトサラダ」や「豚の角煮」といった惣菜を含む約50種が用意され、横須賀魚市場が開発した魚のくん製「いぶりっぎょ」もラインナップ。横須賀ならではのアテで昼呑みすれば、港町の醍醐味を味わえそうだ。
なお、店長は日本文化を世界へ発信するプロジェクトにも参加しており、蔵元のドキュメンタリー映像作成のコーディネーターを務めている。このたび密着した新潟県の青木酒造の映像は、8月下旬からANAの国際線や衛星放送のヒストリーチャンネルで放映される予定だという。普段はお目にかかれない造りの時期の様子も収められ、日本人にも価値ある作品となっている。
■酒のデパート ヒトモト 立ち呑みカウンター
住所:神奈川県横須賀市若松町1-2 ヒトモトビルとビル1F 電話:046-823-0455 営業時間:月火木~土10:15~20:30 日水祝10:15~20:00 定休日:無休