芸能

コロッケ、2年間の潜伏期間で開眼した新ネタ

 みずから「ものまね王座」を降板したコロッケが、2年間の沈黙を破ったのが、94年にスタートした新番組「ものまねバトル」だった。視聴率競争において、フジテレビと首位争いを続けていた日本テレビからコロッケに声がかかり、ついにテレビでの復活のキッカケをつかんだ。

 この番組は、のちに“ものまね第2世代”と呼ばれることとなったコージー冨田や原口あきまさといった“ものまね新世代”のスターを起用。結果的に、90年代におけるものまね界のトレンドを作り出していく起爆剤となった。

 コロッケはこの番組で、潜伏期間中の2年間温めていた「ものまね王座」とは一線を画す新ネタを次々と披露した。

「森進一さんのビデオものまねもそう。ただの顔まねだけではなく、早送り・巻き戻し・一時停止・スローモーションでやるとどうなるか。音作りから始めて1カ月ほどかけて作り込みました。僕にも意地があったから、その反骨精神がいい形で表れたんじゃないかな。だからうまくいったんだと思う」

 その後のコロッケの快進撃は、目をみはるものがあった。

「ロボット五木ひろし」「巨大な鼻の穴の北島三郎」「鼻くそをほじる野口五郎」など、さまざまなネタを生み出し、ものまねの新境地を開拓していった。よりエンターテインメント化されたコロッケの芸は、現在のものまねというジャンルの可能性そのものを大きく広げていくこととなった。

 コロッケの芸の持ち味の一つに、「独特のフェイント術」というのがある。

「右を向く前にふっと左を見て、フェイントをかけることで、みんなが『えっ、この人何かおもしろいことをやる』って注目してくれる。その独特の間合い、これが僕のリズム。実はこのワザ、オカマバーのママの動きから盗んだのが始まりなんですよ(笑)」

 ものまねの域を超えたコロッケの持ちネタは、今では300以上。もはや、「ものまねのデパート」と言っても過言ではない。

カテゴリー: 芸能   タグ: ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    「王座戦」初防衛に王手をかけた「鬼神・藤井聡太」の勝利の方程式は「パイナップル・キノコ抜き・室温20度」

    いくら漫画でも、こんな展開は描けない。将棋の第72期王座戦5番勝負第2局が9月18日、名古屋市の名古屋マリオットアソシアホテルで行われ、午前9時の対局開始からわずか30分で76手まで進む「AI超速将棋」を藤井聡太七冠が制して2連勝。王座戦初…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
プロ野球FA戦線「移籍大穴候補」に浮上したDeNA主軸と阪神の代打男「それぞれの動機」
2
【緊急】中日に「異常事態」発生!退団即呼び戻し&指導経験ゼロの「球団広報」がコーチ就任って…
3
「夜の営みが一番うまかったのは誰?」に困惑した熊田曜子が「さらなる直球質問」で明かした大物芸人との関係
4
【今季回顧】中日・涌井秀章「1打席22投球」プロ野球珍記録を江川卓が絶賛「よっぽど冷静なんですよ」
5
山健組・中田浩司組長「殺人未遂事件で無罪判決」にあった「ミスター無罪」の存在