今シーズンのフィギュアスケートGPシリーズ「NHK杯」で右足首を故障し、NHK杯だけでなく出場が想定されたGPファイナル、全日本選手権を欠場して治療にあたっている羽生結弦選手。1月16日には、羽生サイドと連絡をとったという日本スケート連盟の小林芳子フィギュア強化部長が、羽生選手が氷上の練習を再開したことを発表したのだが、五輪出場の可否や五輪に向けての練習がどの程度進んでいるかなどは、まったく明かされなかった。
「平昌五輪に出場できるのかどうかは、現段階ではまだわからないというのが正直なところだと思います。練習の内容がふせられているということは、故障した足に負担の大きい練習はしていないと考えるのが自然です。ジャンプが跳べれば治ったも同然と言えますが、本当に復活できていれば、海外のライバルへの心理戦の意味も含めて、普通は公表するでしょうからね」(スポーツライター)
優雅なフィギュアスケートもスポーツである以上、ライバルとの駆け引きも重要。確かに「羽生復活」の報は、並みいるライバルたちの心理に少なからず影響を与えそうだ。それを言わないということは、まだ十分な練習ができる状態ではないということか。
「そんな不安を払拭するように、これまで羽生選手についてかん口令を敷いていたオーサーコーチが、具体的な情報についてはノーコメントを貫きながらも、『すべてうまくいく』と語ったのです。今はオーサーコーチのこのポジティブなコメントを信じるしかないでしょう」(前出・スポーツライター)
五輪開催まで時間はわずか。羽生選手の完全復活を期待したい。
(芝公子)