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記事全文を読む→メジャーリーグ各球団が始めた「今井達也の弱点探し」最新鋭マシンに投球データ入力と「広島戦&ソフトバンク戦のサンプル」
メジャーリーグで今井達也の弱点探しが始まった。ヒューストン・アストロズと3年総額5400万ドル(約84億4600万円)で契約。その契約規模からして先発ローテーション入りは必至だが、メジャーリーグのほとんどの球団には「対戦投手の球速、回転数、変化球の軌道」まで再現させる最新鋭の打撃マシンがある。今井と対戦するア・リーグ西地区の球団を中心に、その最新鋭マシンに今井のデータを入力する作業が始まったそうだ。
そしてその過程で「興味深いサンプル」が見つかった。
「昨年の広島戦とソフトバンク戦です」
アストロズと同じ西地区ではないが、中地区チームの関係者がそう言う。その内容を聞いてみると「弱点そのもの」だった。
まずは昨年6月7日のセ・パ交流戦、広島との対戦だ。先発登板した今井はこの試合で、開幕から続けてきたハイクオリティースタート(7回以上を投げて2失点以下)が途切れた。11試合目で初めて「失点3」が記録されたのである。
もっとも、ここまで続いていたハイクオリティースタートは10試合連続であり、今井の調子は決して悪くなかったのだが、「広島野球の真髄」と言える粘りに苦しめられた。
「2ストライクに追い込まれても、対戦打者がファウルで粘ったり、走者が執拗に『走るぞ』の動作を続け、投球リズムを狂わせました。リズムを失った今井は、制球が甘くなっていきました」(球界関係者)
「ファウルで粘る」といえば、7月19日のソフトバンク戦はもっと徹底していた。ソフトバンクの1番打者・周東佑京は2ストライクを奪われた後、10球もファウルで粘っている。その初回だけで39球を投じ、5回で降板した時には投球数が105に到達していた。先のア・リーグ中地区関係者が語る。
「故意にファウルを打つ心理戦をメジャーリーグ球団がやるのかと聞かれれば、ベンチが指示することはまずないでしょう。ただ、この2試合で今井が苦しめられたのは間違いありません。その後、細かいコントロールを失っていましたから」
今井は真っ向からの勝負を挑むタイプ。その意味ではメジャーリーグ向きなのだろう。気になるのは、この2試合後の今井のコメントだ。
「セとパで野球の種類が違うなと感じましたし」
「相手がファウルを打って、前に飛ばす気がないのでどうしようもない」
どうも感情的になっていたようである。
メジャーリーグの対戦チームはデータを打ち込み、今井対策を急いでいる。その最新鋭の打撃マシンに勝つためには、感情を制御することも大事な要素のひとつとなろう。
(飯山満/スポーツライター)
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