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記事全文を読む→ホンダ「新型プレリュード」あの熱狂が冷めて中古市場に流れる「早々に手放された出物」のお手頃感
あのプレリュードが、ようやく手の届くところに来ようとしている。
ホンダが2025年9月5日に投入した新型は、車両本体価格617万9800円という強気の値付けながら、発売から1カ月で2400台を受注。月間販売計画300台の実に8倍に達し、生産が追いつかずに一部販売店では受注停止に踏み切るほどの過熱ぶりだった。
ところが発売から8カ月が経過した今、その熱はすっかり落ち着いている。問い合わせはあるものの、最終的に契約まで進まないケースが目立ち始めたという声が、販売現場から漏れてきた。
値引きの相場はオプション込みで5万円程度、10万円を超えれば御の字というのが現状で、本体から30万円、40万円といった割引を引き出せる車ではない。この価格で値引きも出ないなら、手は出しにくい。そう判断して見送る客が増えているのだという。
デザインに惚れて駆けつけた層が、価格の壁の前で一歩引いてしまう姿が、はっきり浮かび上がってきた。
これに重なるのが、2027年モデルの値上げの懸念だ。根拠は同じホンダの上級セダン、アコードの動きにある。現行価格544万9400円から599万9400円のアコードは、今年7月末発売の一部改良モデルで各グレードおよそ30万円の値上げ、乗り出しおよそ600万円からになる見込みだという。
この流れは、プレリュードにも当然、及んでくる。プレリュードは埼玉県の寄居工場で組み立てられる国内生産モデルゆえ、原材料費や物流費、人件費の上昇、装備の追加がそのまま値上げの要素となる。
さらにホンダ車全体に広がる、価格改定の流れものしかかってくる。アコードの値上げ幅をなぞる形で年次改良が入れば、同程度の価格改定があってもおかしくない。ただでさえ価格の壁で足踏みする客が増えている中、これ以上の価格アップは販売の失速にいっそう拍車をかけることになる。
新車では諦めていた憧れのクルマが手頃な価格で若い世代にまで
そこで動き始めているのが、中古市場である。中古車情報サイトを覗くと、元デモカーの走行3000キロで支払総額585万3000円、2026年式の登録済み未使用車では走行39キロで支払総額555万3000円といった出物が並んでいる。
新車価格617万円との差は30万円から60万円。さらに走行1000キロ前後のワンオーナー車も混じり始めており、購入から早々に手放された個体が市場に流れ込んでいる。
そもそも新型プレリュードのターゲットは、デートカーに憧れを抱く50代や60代、ブランド復活そのものに価値を感じる層、そして走りと快適性を両立できる経済的に余裕のある層と整理されてきた。
しかしその一方で、シンプルにスポーツクーペを所有してみたいと考える、若い世代がいることも見逃せない。手が届かないから諦めているだけで、価格さえ折り合えば乗ってみたい。そんな予備軍は決して少なくないはずだ。
50代60代の指名買いが一巡し、すっかり失速したかに見えるプレリュード。しかし中古として市場に流れてくれば、「乗ってみたい」と手を伸ばす層は確実にいる。新車では諦めていた憧れのクルマが、手頃な価格で若い世代にまで広がっていく。プレリュードは今、その入り口に立っている。
(ケン高田)
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