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記事全文を読む→〈江口寿史〉遅筆漫画家は出版社に住み込んで「缶詰生活」「週刊連載に12日間かかって最後は逃亡しました」/直撃!70歳「アサ芸世代」の生き様
鬼才漫画家・江口寿史(3月29日生)もアサ芸世代の1人。青少年を夢中にさせ、怒涛の時代を生き抜いた。
江口 13年にも御誌に出させていただいたのは、おぼろげに覚えています。当時は何を話していました?
─超過酷なジャンプ連載時代を振り返っていた。
江口 いや、むしろ楽しい思い出です。「すすめ!!パイレーツ」(77〜80年)の連載開始からしばらくして、2年ほど集英社に住み込んでいました。机とソファベッドだけがある、8畳ほどの部屋に缶詰でした。それでも、開放的な窓があったのは記憶しています。最初は先輩がそこに住んでいて、よく夜になるとインスタントラーメンを煮炊きしていた。「江口君も食べないか?」って。当時の僕は千葉県流山市の実家暮らしで、すでに世間に知られている通りの遅筆でした。原稿を編集部まで届ける片道2時間半が惜しくて、先輩が“卒業”してから、僕がそこに住むことになった。
─実にたくましい。
江口 着の身着のままでしたが、食事は編集部が店屋物や外食を奢ってくれて、お風呂は原稿が上がった日だけ用意されるホテルで入れました。今では考えられませんが、衣食住を考えずに漫画だけを描いていればいい生活は幸せでした。
─「ストップ!!ひばりくん!」(81〜83年)は未完のまま終了している。
江口 1週間で描かなきゃいけないのに、僕は12日かかる‥‥。「隔週や月刊で」というわがままが許されるはずもなく、最後は締め切りの日に逃げたんです。アシスタントには「今週は来なくていい」と伝えていました。都内のホテルに潜伏していたら、編集長から電話があって「ウチでは面倒を見切れないから、好きにしろ」と。テレビアニメがスタートした時期だけに、本当にご迷惑をおかけしました。
─今後、再び新作漫画に挑む気持ちは?
江口 ぜひ、描きたい。でも、やるならあと10年のうちでしょう。イラストよりも体力と精神力を消費しますからね。僕は藤子不二雄先生の自伝漫画「まんが道」のファンで、生きているうちに、自分なりの「まんが道」を描きたいんです。
江口寿史:77年に週刊少年ジャンプにて「恐るべき子供たち」で漫画家デビュー。斬新なポップセンスと独自の絵柄で漫画界に革命を起こした。80年代中盤からはイラストレーターとしても活躍中。
アサ芸チョイス
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