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Posted on 2026年04月16日 11:00

【阪神戦は重要試合】巨人・田中将大の甲子園スライド登板「負けなし」データと「再生プロジェクト」の成否

2026年04月16日 11:00

 巨人・田中将大投手が4月16日の阪神戦(甲子園)にスライド登板する。15日の試合が雨天中止になると、田中は「早く中止が決まってよかった」とコメント。実は田中には、スライド登板の吉兆データがある。

「楽天時代に4度のスライド登板があり、いずれも負けていません(4戦2勝、防御率1.03、35イニングで自責点4)。今回は16年ぶりの甲子園登板になります」(巨人担当記者)
 期待度は大きいのだが、田中にとって「本当の評価」があからさまになるのは間違いない。

 巨人が他球団から獲得した30代のエース級投手は中日から野口茂樹(2006年)、MLBのキャリアもあった岩隈久志(2019年)、DeNAから井納翔一(2021年)の3人。
「その共通点は、契約2年で全員クビになっていることです」(前出・巨人担当記者)
 30代で巨人に移籍して活躍した投手は、工藤公康と杉内俊哉(現1軍投手チーフコーチ)の2人しかない。ともにソフトバンクの黄金時代を支えた左腕である。

 田中の獲得を球団にリクエストしたのは、ほかならぬ阿部慎之助監督だ。昨年は先発ローテーションの6番手として「10勝はできる」と話していたが…。
 その再生を託していたのは、久保康生巡回投手コーチだった。MLBへ移籍した菅野智之も久保コーチの指導のもと、2年目に復活している。それを見ていた阿部監督が、田中再生の全権を久保コーチに委任。巨人入り交渉の際にも「久保コーチにお願いしようと思っている」と、田中への最後の口説き文句に使ったほどだ。

今季の阿部巨人の命運を握る一戦

 その久保コーチは阪神時代に、藤川球児(現監督)のリリーフ転向を進言するなど、スランプに陥った数多くのエース級投手を再生した実績がある。昨年から担当した田中に対しては、軸足が早く折れることで横振りの投げ方が定着したこと見抜き、通常とは逆に軸足が高くなるようマウンドを使わせ、2つのボールを同時に投げる独特の練習を課してきた。

 ただ、その久保コーチをもってして完全再生できなかったのが、藤浪晋太郎(現DeNA)だ。2013年に阪神に入団した際に、久保コーチも阪神の2軍投手コーチに就任したが、
「1、2軍の壁があり、藤浪の再生にはいっさい関わっていない」(古参の阪神担当記者)

 田中は昨年、阪神戦での登板だけが1試合もなかった。甲子園での第2ラウンドは、これまでの田中再生プロジェクトの成否どころか、今季の阿部巨人の命運を握る一戦となる。

(小田龍司)

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