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記事全文を読む→衝撃死から4年…広川ひかるが語った「上島竜兵を失った直後」「ガン発覚」「これから」の深くて胸に迫る言葉
仲が睦まじい夫婦のことを「おしどり夫婦」と表現するが、実際のオシドリの生態は違う。毎年、繁殖期ごとにパートナーを替える上、オスはメスが卵を産み終えたら抱卵も子育てもメスに丸投げして、他のオスたちと群れを作って生活を始めるのだ。
これを知ったあとに「あそこはおしどり夫婦で素敵よね」なんて言っているのを聞いたら、裏にすごい皮肉が込められているんじゃなかろうかと疑ってしまう。
さて。8月18日の「踊る!さんま御殿!!」(日本テレビ系)は、金石昭人&陣内貴美子、本並健治&丸山桂里奈ら、計6組の夫婦をゲストに迎えた「夫婦トラブル解消SP」だった。
冒頭で「普段はおしどり夫婦も、今夜は互いの不満をぶっちゃけ!」とナレーションが流れた通り、本編では各夫婦が、やれ「ブランド物のバッグを欲しがる」だの「片付けができない」だのと、この手の企画で何度も擦られまくったパートナーへの不満を連発していた。
しかし、たとえ不満があろうとも、パートナーが元気でいてくれるだけで幸せだよなと思わされたのが、この「さんま御殿」の裏で放送していた「ハートネットTV 私のリカバリー」(NHK Eテレ)だ。
副題の「竜ちゃん、それでも生きていく 広川ひかる」のタイトル通り、2022年5月に夫の上島竜兵(ダチョウ倶楽部)を自死によって失った、妻の広川ひかる(タレント)がこの日のゲストだった。
「(夫が亡くなってから)4年が経ちましたけども、昨日のことのような気もしますし、(逆に)ずっとずっと大昔のような、なんか時間の感覚がないまま、ずっとこの4年間、過ごしてきたという感じですね」
オープニングで広川がそう語る。
在りし日の上島は、毎晩のように後輩芸人と飲み歩き、飲食代が月100万円なんてこともあったという。広川は生活態度を改めるように何度も注意したが、その都度、上島は土下座して謝りはするものの、何も変わらず。
「何度かね、『もうついていけない』と思って『これはもう家出してやろう』とか『離婚してやろう』というのもあったんですけど」
「竜ちゃんのせいでつまんない人生だった」と思いたくない
しかし、上島が亡くなった当時の話になると、
「帰って来ない…留守にしてるっていうので『いない』ことには慣れてるんですけど『永遠にもう帰って来ないんだ』というのが、やはりとても辛くて」
今もなお、悲しみは癒えていないようだ。
そんな彼女は上島が亡くなった直後、胸にしこりを感じて検査したところ、乳ガンが発見される。幸いステージ1で転移もなく、治療できたとのことだったが、深い喪失感の最中に自分がガンに冒されていると知った時の絶望は、当事者以外には計り知れない。
これからの人生を「前向きに生きていく」という広川はその理由を、
「『竜ちゃんのせいでつまんない人生だった』って、自分が人生終わる時に、寿命が来た時に思いたくないんですね。向こうで竜ちゃんに会えた時に『あんたのせいでつまんない人生だったよ』って文句も言いたくないんです。『私はあの後、けっこう楽しかったですよ』って報告したいんで」
そう語り、静かに笑った。
「お前100まで、わしゃ99まで」じゃないけれど、パートナーに先立たれる哀しみに比べたら、日常の不満なんて屁みたいなものじゃないか……と感銘を受けたのだった。
(堀江南/テレビソムリエ)
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