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記事全文を読む→こんなところまで!? スーパーの冷蔵庫をサイバー攻撃「80℃に上昇」で食品が大量に溶けた!侵入操作の巧妙な手口
食品を冷やすための冷蔵庫が、80℃の超高温に熱せられてしまった。フランスのスーパーを襲ったサイバー攻撃が、ネットと接続された設備の弱点を浮き彫りにしている。
10月11日夜から12日にかけ、インテルマルシェやカルフールなどの数百店舗で、冷蔵・冷凍設備が不正に操作される被害が発生。温度が急上昇し、生鮮食品や冷凍食品の大量廃棄を余儀なくされた。
狙われたのは、離れた場所から温度などを管理できる制御装置。被害を受けた店舗の店長からは「80℃まで上がって商品が溶けた」との衝撃的な訴えが出ている。攻撃した犯人は冷蔵庫をどうやって遠隔操作し、加熱したのか。
サイバー犯罪に詳しいITジャーナリストが解説する。
「今回は『自動霜取り』という、設備に最初から備わっている機能が悪用されました。そもそも自動霜取り機能とは、冷却部分に霜が厚く付くと冷えが悪くなるため、ヒーターや高温のガスで霜を溶かして、再び冷却に戻す仕組みです。攻撃者はデンマークのダンフォス社製のシステムに侵入し、この霜取りの設定を勝手に変更した。冷やすための手入れが、商品を温め続ける動作になってしまったわけです。まだ犯行声明は出ていませんが、身代金目的の脅迫の可能性が考えられます」
さらには加熱するだけでなく、霜取り時間を1時間から8時間に延ばし、警報が鳴るのを遅らせていたという。店員が異変に気付くのをあえて遅らせ、被害を拡大させたのである。
こうした遠隔操作の仕組みは、冷蔵庫だけに使われているわけではない。
その気になれば国家全体の機能を麻痺させることが可能
ITジャーナリストが続けて指摘する。
「水道のポンプやバルブも、制御装置を通じて動かす設備です。管理画面を乗っ取られ、送水を止められれば断水につながる。アメリカ当局は、水道設備の操作画面がインターネット上に露出する危険を警告しています」
さらに心配なのがデータセンターの冷却設備だといい、
「大量のコンピューターが出す熱を逃がせなくなれば、故障を防ぐために稼働を止めざるをえず、そこで動いている通販や決済などのサービスまで止まってしまう。ハッカーがその気になれば、国家全体の機能を麻痺させることも可能なのです」(前出・ITジャーナリスト)
ネット接続が致命的な急所となっている現実。有効な防衛策はあるのか。
(川瀬大輔)
1977年生まれ。国内外のビジネス、スポーツ、政治、社会問題を取材するフリー記者。
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