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記事全文を読む→「告発系YouTuber」が逮捕された「詐欺撲滅」活動の危うい影響力…疑惑確定前に「犯人」が出来上がる
「詐欺撲滅」を掲げて活動してきた著名YouTuberが10月14日に名誉毀損容疑で、京都府警左京署に逮捕された。チャンネル登録者103万人を誇る「新宿109」のKENZOこと池田実貴容疑者で、告発系YouTuberの「正義」のあり方が改めて問われている。
昨年6月に、不動産会社の元役員だった男性の画像とともに「僕の職業は、詐欺師です」「被害総額20億円以上」「京都の寄生虫との呼び声も!?」などとテロップに表示。男性が企業買収をめぐって詐欺に及んだという主旨の動画を公開し、男性の名誉を傷つけたとしている。池田容疑者は「弁護士と話し合ってから話す」としている。
男性は既に死亡しており、母親が告訴したという。同様の動画を配信すると予告して30億円を脅し取ろうとしたとして、不動産会社代表の男2人も恐喝未遂容疑で逮捕された。
詐欺被害を訴える人の声を広め、悪質な行為に注意を促すことには意義がある。しかし告発動画は視聴者が多いほど影響力が増し、内容が十分に検証されていなければ、告発された人や関係者に大きな被害をもたらしかねない。
正義のための告発だったはずが…
動画配信関係者が言う。
「視聴者が多いほど、動画を見た人が内容を信じ込み、二次被害、三次被害につながりかねません。YouTubeをテレビの報道番組のように信頼してしまう人もいる。うちの父もKENZOの動画を、テレビで報じられた事実であるかのように受け止めていました。『〇月〇日に地震が来る』といった情報まで信じ込むなど、ネット上の情報と現実の区別がつかなくなっているように感じます」
動画の内容を信じた視聴者がSNSや口コミで拡散すれば、疑惑が確定した事実のように広まるおそれがある。あとで訂正されても、全ての人に情報が届くとは限らない。恐ろしいのは、疑惑が事実かどうかが確定する前に、ネット上ではすでに「犯人」が出来上がってしまうことだ。正義のための告発だったはずが、いつの間にか大勢の人が一人の人間を追い詰めていく。疑惑を伝えることと、確かめもせずに誰かを悪人だと決めつけることは、まったく別の話なのだ。
だからこそ、告発する側には情報の根拠を確認し、疑惑と事実を区別する責任がある。視聴者も再生数や知名度だけで情報を完全に信じることなく、他の報道や資料を確かめる必要があるのだ。
アサ芸チョイス
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