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記事全文を読む→サッカーW杯大成功で本音が出た…FIFA会長が目論む「出場64カ国」に再拡大…戦略の核は「インドと中国の取り込み」
前回2022年の出場枠32を今回は48枠に増やし、興行的に大成功を収めているサッカーW杯。そこにFIFAのジャンニ・インファンティーノ会長が、追い打ちをかける発言をブチかました。母国スイスのメディア「blue News」の取材に答え、今後は64カ国制への拡大に強い意欲を示しているのだ。
「48チーム制は100%、大成功した」
そう語ったインファンティノ会長は、
「全ての国がW杯出場という夢を抱けるようにすべきだ。小国にW杯出場の機会を与えなければ、彼らは向上し続ける動機を失ってしまう」
2016年にFIFA会長に就任したインファンティーノ氏の任期は2027年までとなっているが、最初の3年半は「完全な任期」とはみなされないため、2031年まで会長職にとどまる可能性があるといい、
「2027年の選挙に向けて、すでに再選への意欲を示しており、このままいけば『15年体制』という長期政権になることは十分、考えられるます」(サッカージャーナリスト)
インファンティノ会長はかねてから「全加盟国に夢を」とのスローガンを掲げてきたが、FIFA内には「全加盟国の財布を潤すという公約ではないのか」との声がある。というのも、FIFAの会長選挙は、大国も小国も1票は1票。出場枠を増やせば、これまでおよそW杯に出られなかった小国のサッカー協会に、莫大な放映権分配金が流れ込む。そのため「会長に投票すれば、また小遣いが…」と考える協会幹部は少なくないというのだ。
インファンティノ会長にとっては2027年の次期総会、その先の2031年を見据えた時に最も重要なのは「欧州や南米の強豪国」の意向ではなく、世界211の加盟協会が持つ1票だ。
「その戦略の核心が、アジアの二大巨頭、中国とインドの取り込みではないかと言われています」(前出・サッカージャーナリスト)
欧州の強豪国は文句を言っても従うしかない
現状、中国はFIFAランキングで本大会の遥か遠くにいるが、64カ国枠への拡大により、「自力での出場」という現実的ラインが近づくことは間違いなかろう。
「枠を増やすことに対し、欧州の強豪国が『レベル低下だ』と文句を言っても、彼らは大会をボイコットできない。やはりW杯の看板がなければ、選手の市場価値を証明できないからです」
FIFAは文句を言いながらも結局は巨額の賞金のために従わざるをえない欧州の強豪クラブと連盟を掌の上で転がし、「文句があるなら出なくていいよ、その分、他の国が儲かるだけだから」という冷徹な現実を突きつけている。
「これはサッカーの発展というより、巨大市場への『餌付け』に近い行為と言わざるをえません」(前出・サッカージャーナリスト)
「夢」という名のもと、世界のサッカーファンはこの「肥大化するW杯」に付き合わされることになるのだろうか。
(灯倫太郎)
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