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記事全文を読む→中日OB・鈴木孝政が阪神戦解説でバラした井上一樹監督の「投手サプライズ起用」喋ってもよかったのか問題
「高橋宏斗をどっかへ挟もうかな」
7月14日の中日×阪神戦、「J SPORTS」の中継で解説した鈴木孝政氏が、そう口にした。中日・井上一樹監督が試合前に語ったというものを、9連戦のローテーションを聞かれた流れでそのまま紹介したのだ。
中日はこの後、阪神から巨人、ヤクルトへと3連戦を重ねる。対戦相手が今後の起用構想を耳にする形となり、当然ながらこう思う。
「それをテレビで言っていいのか」
高橋は5月31日のオリックス戦で3回2/3を7安打5失点、翌6月1日に登録を抹消された。2軍では6月14日の西武戦で4回2/3を6失点と乱れたが、6月21日の巨人戦は6回1失点10奪三振、7月3日の西武戦は5回1失点、7月10日の巨人戦も3回で自責点1と、直近3登板は自責点1で揃えた。6月下旬からは復帰を望む声があり、可能性そのものは驚くような話ではなかった。
鈴木氏の発言そのものは、日付も対戦相手も特定していない。高橋を1軍で短いイニング起用する案は6月27日のテレビ番組で、鈴木氏自身がすでに明かしている。7月14日に新しく出たのは、9連戦のどこかで実行に移すかもしれない、という時期が迫った話だ。
しかしこれらを相手球団が知れば、想定される先発の並びから外して打撃練習の球速設定を組み直したり、右打者や左打者の起用を微調整したりする材料になりうる。実際に阪神が戦術を変えた形跡はないが、中継でそのまま話してよかったのか、という疑問は残るだろう。
「ある程度、与えてあげないとね」報道陣へのサービス精神
実は鈴木氏はかつて「疑惑」を持たれたことがある。2004年、落合博満監督の1年目に投手チーフコーチから2軍へ配置転換されたのは、先発情報などを報道陣に漏らしていたためだ、という説である。
ただし、鈴木氏は2025年の「Number Web」の取材で、これを明確に否定。同じ取材で鈴木氏は、こうも語っている。
「余計なことをべらべら喋る必要もないけど、ある程度、(記者に)与えてあげないとね」
報道陣へのサービス精神は当時から変わらない持ち味だ。今回の中継でのひと言も、その延長線上にあるのだろう。
監督とOB解説者が試合前に話すこと自体は珍しくないが、どこまで放送で話していいかの線引きは難しい。球団内部の話を誰にどこまで伝え、どこから先は伏せるのか、という管理のあり方の問題なのだった。
(ケン高田)
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