芸能
Posted on 2026年10月13日 20:00

絶対にコケられないドラマ「俺たちの箱根駅伝」がスタートでつまずいた「2つの理由」

2026年10月13日 20:00

 正月の風物詩となったスポーツイベント「箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競走)」を直木賞作家の池井戸潤氏が十余年もの歳月と情熱をかけて執筆した作品。それがドラマ「俺たちの箱根駅伝」(日本テレビ系)だ。
 その第1話(10月10日)の世帯平均視聴率はというと8.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)で、2ケタ超えはならなかった。

 2年連続で箱根駅伝への出場を逃した古豪大学の陸上競技部を中心とした挑戦と、箱根駅伝の生中継を担うテレビ局の舞台裏。この2つの大きな柱が描かれている。
 第1話のエンディングでは、桑田佳祐による主題歌「神々の襷」が解禁された。

 放送担当記者が言う。
「これまでの日本テレビの箱根駅伝中継のエッセンスを結集した、絶対にコケられないドラマ。第1話はコケたとは言えないものの、局上層部の期待を裏切る数字でした。今年の箱根駅伝の視聴率は往路が28.5%、復路が30.2%。箱根駅伝ファンの4分の1ほどしか視聴していない計算になります」
「VIVANT」(TBS系)ほどではないが、「俺たちの箱根駅伝」も放送前には主演の大泉洋のほか、伊藤沙莉、山下智久ら主要キャスト陣が稼働し、各種テレビ番組での宣伝活動を繰り広げていたのだが……。

局の内部抗争は数々のドラマで見飽きている

 ドラマ放送開始からしばらくは、大型特番「オールスター感謝祭」(TBS系)の名物企画「赤坂5丁目ミニマラソン」の放送と裏かぶり。しかし「感謝祭」の午後7時から11時50分までの世帯視聴率は10.0%。そこまでドラマの視聴率に影響を与えたわけではなかったようだ。

 不評の理由は大きく分けて2つあった。前出の放送担当記者は、
「まずは菅田将暉の弟・菅生新樹ら大学生ランナー役のキャスト陣が、3カ月の準備期間を経て撮影に臨んだにもかかわらず、体型やランニングフォームがイマイチだったこと。そして、テレビ局側の問題です。大泉は上司からNHK紅白の視聴率を上回る中継改革案の実施を突き付けられるのですが、CMスポンサーを巻き込んで抵抗。そうしたテレビ局の内部抗争は、視聴者が数々のドラマで見飽きています」

 同じ池井戸作品で、陸上をテーマにした役所広司主演のTBS日曜劇場「陸王」(2017年)は、全10話の平均世帯視聴率が16.0%とヒットした。
「俺たちの箱根駅伝」がもし日曜劇場で放送されていたら……。実現の可能性はないながら、そう思った視聴者は少なくなかっただろう。

(高木光一)

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