社会
Posted on 2026年10月18日 21:02

山口組「10年戦争」で消えた拠点の現在(3)直参が歴代組長の墓参を行った

2026年10月18日 21:02

 アンチ勢力が軒並み本部事務所を失っているのに対し、六代目山口組も、もちろん無傷ではない。

 19年8月に銃撃事件が起きた神戸市内の三代目弘道会関連施設は、使用差し止めの処分後、売却された。また、有力組織では、何と言っても、名門・五代目山健組(組長=中田浩司組長)が本部事務所と周辺の関連施設を喪失している。

 山健組本部は六代目山口組帰参後の22年6月、使用差し止めの仮処分が下った。これで「花隈といえば山健組を指す」と言われるほど地域に根ざしていた山健組本部が戻ってくることはなくなったのだ。

 六代目山口組が25年4月に分裂の終結を宣言して収拾を急いだ事情は、「聖地」である山口組総本部もまた、喪失の危機を抱えていたからにほかならない。地元関係者が言う。

「兵庫県警が地元自治体と連携して、暴排機運を煽っているが、現状では近隣住民から総本部撤去を求める声が高まっているとは言えない。それより、7年近くも使用が禁止されたため総本部の敷地も建物内も荒れ放題となっていて、獣害も目に余るほどと聞く。『六代目』側は終結後を見越して、傘下にリフォーム業者を報告するように伝達しているが、建物自体の老朽化も進み、復旧が修繕で済むかは不明だ」

 9月23日午前中、秋の彼岸に山口組直参衆が墓参に訪れた。中田若頭補佐が現れたのは、山口春吉初代、山口登二代目、そして二代目時代の幹部が眠る、神戸市内の墓園だった。

 午前10時前、事務局次長の三代目岸本組・野元信孝組長と、直参の五代目倉本組・塚原心一組長の2人に出迎えられ山口家の墓に向かう中田若頭補佐。暮石に浄水をかけ、合掌、頭を垂れ、野元組長、塚原組長もそれに続いた。中田若頭補佐はその足で、渡辺芳則五代目の墓がある市内の別の墓地に向かった。

「同墓園では中田若頭補佐の到着前に秋良東力若頭補佐(秋良連合会会長)が供養を済ませ、その後、直参の六代目早野会・鈴川驗二会長と、五代目𠮷川組・𠮷村俊一組長も墓参したそうだ」(地元関係者)

 また姫路市内の墓地では、竹中正久四代目の墓参も行われた。

 兵庫県の捜査員が警戒に当たる中、午前8時半に安東美樹若頭補佐(二代目竹中組組長)と四代目矢嶋組・武智浩三組長が到着。安東若頭補佐から順に墓前で静かに手を合わせ、祈りを捧げた。各地で先人顕彰の思いを新たにしたのだ。

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    政治
    2026年10月05日 11:30

    アメリカ・トランプ大統領との首脳会談の場を利用し、高市早苗首相への的外れな口撃に終始したのは、中国の習近平国家主席だ。日本のメディアは米中双方が「同盟」という言葉をどう使ったかなどと、表層の言葉尻を捉えて大騒ぎしているが、完全に本質を見誤っ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    事件
    2026年10月06日 18:00

    昨年、アサヒグループホールディングスに不正アクセスを仕掛けた海外ハッカー集団の中枢メンバーが、なんと大阪で捕まっていた。10月6日の各国における報道によれば、日本の捜査当局が拘束したのは「Qilin(キリン)」の中心人物とされる28歳で、ロ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    政治
    2026年10月12日 15:00

    9月の金融政策決定会合で利上げに反対した佐藤綾野審議委員がなんと、利上げ継続の立場を示す日銀の方針に同調発言し、大きな波紋が広がっている。投資ストラテジストが明かす。「7月に審議委員に就任した佐藤氏と、4月に就任の中央大学・浅田統一郎名誉教...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/10/13発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク