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記事全文を読む→【世界に衝撃映像拡散】北海道新聞記者がロシアに拘束・移送された「プーチンの報復」と「禁断の取材」
北海道新聞のサハリン州ユジノサハリンスク支局の記者が、ロシア連邦保安局(FSB)にサハリン州の宿泊ホテル内で拘束されるSNS映像が全世界に流れ、大きな衝撃を与えている。
ロシアFSBは悪名高き、旧ソ連の非合法組織KGBの後継組織。政治的混乱分子などを摘発する国内治安部隊だ。
公安関係者が言う。
「FSBの男ら6~7人が記者宿泊ホテルの部屋に黒ずくめ覆面姿で強制突入し、スパイ容疑で拘束されました。記者はロシア政府から記者査証(ビザ)を受けて取材していたにもかかわらず、です。しかもFSBの男らは突入前からモスクワ移送まで全てをビデオ映像に収め、それを流した。見せしめとプロパガンダの要素がありありです」
ロシア側の公表によれば、記者は日本の諜報機関の依頼により、千島列島や北方領土からウクライナ戦争に参加した兵士などロシアの防衛能力に関する情報を集めていたという。それがロシア刑法276条のスパイ罪に関わるというものだ。だが真相は判然としない。
いずれにしても逮捕された記者は年末まで拘束され、それ以降に裁判にかけられる見込みとなる。有罪なら最大、懲役20年前後の懲役を科せられる可能性があるという。
司法関係者が言う。
「かつてプーチン大統領を脅かしたロシア反体制政治家のナワリヌイ氏は逮捕後、裁判にかけられましたが、様々な口実で不当に拘束され続け、最後は不審死した。2023年には今回の記者同様、スパイ容疑で米紙ウォール・ストリート・ジャーナル記者が逮捕されています。しかも逮捕後、わずか3回の非公開裁判で懲役16年という重い判決だった」
それにしても北海道新聞記者の「決定的な罪」が判然としない中での拘束には、どんな裏事情があるのか。
ロシアのウクライナ侵攻後、日本はG7同様、対ロ制裁に踏み切った。ロシアは日本を敵視し、今年8月にはプーチン大統領が北方領土の「択捉島を初訪問するなど、対日戦略を硬化させていた。加えて高市政権は10月に入り、新たな対ロ制裁を発動させている。
ユジノサハリンスクで増え続ける北朝鮮労働者
これはロシアにとっては問題事項だが、例のアサヒビールにサイバー攻撃をかけたロシア系ハッカー集団「キーリン」の中心メンバーとみられるロシア国籍の男を日本の警察が逮捕し、「キーリン」捜査をしていたドイツ当局に引き渡ししたことが大きい、という見方もある。
警察庁関係者が指摘する。
「『キーリン』はロシア政府と密な関係を保ち、サイバーテロで得たカネがロシアに流れていた、との説があります。その幹部を日本が逮捕したことでロシアが激怒、報復として新聞記者を拘束した可能性が考えられます」
そして、もうひとつ。記者はウクライナ戦線で密度を深めるロシアと北朝鮮の関係を踏まえてか、ユジノサハリンクスなどで増え続ける北朝鮮労働者の日常を取材、報じていた。あるいはロ朝の国境の川に架かる道路橋などの報道もある。それらのプロセスで、写真や取材内容がロシアの虎の尾を踏んだのかもしれない。
いずれにしても、記者が国外追放ではなく勾留されるというこの事件は相当、深刻だ。早期解放に向けた高市政権の粘り強い交渉が必須となる。
(田村建光)
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