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記事全文を読む→ロシアの治安崩壊「受刑者は釈放」「殺人犯が無罪になる」プーチンの倒錯で「麻薬密売人も犯罪組織構成員もOKウェルカム!」
こうなるという大方の予想はあったものの、まさかここまで実態がエスカレートしているとは……。
ロシアによるウクライナ侵攻から4年半以上が経過した今、ロシア国内の治安が完全に崩壊しつつある。ウクライナ政府機関の発表によれば、2025年のロシア国内の重大犯罪数は62万7900件に達し、過去15年で最多を記録。かつてロシア国内における殺人などの犯罪件数が世界で特出したのは、1991年のソビエト連邦崩壊後のことだが、ウクライナ戦争がその闇をさらに深刻にし、暴力の連鎖が社会の隅々を蝕んでいるというのだ。
その最大要因とされるのが、プーチン政権による減刑と恩赦が生み出した、倒錯した法治にある、というのがロシア情勢に詳しい国際政治専門家の見方だ。
「ロシアの司法現場では今、戦争によって法律のあり方そのものが大きく歪められています。その証拠に、戦争に参戦した軍人が元妻を殺害した事件では、実戦経験などを理由に実刑を免れた。別の受刑者は殺人罪で服役中に『ウクライナ行き』と引き換えに釈放され、帰国後に再び残虐な殺人を犯している。ロシアでは他にも同様の事例が多発しています」
プーチン政権は、戦争批判には厳罰で臨む一方で、ウクライナで戦った戦士を「真のエリートの一員」と呼び、戦場での経験を理由に、殺人や重傷を負わせた犯罪者たちの罪を次々と免除、軽減。このいいかげんなシステムが、犯罪者たちを大量に社会へ放り出しているわけである。
前出の国際政治専門家が言う。
「プーチンは今年8月、軍と契約を結ぶことができる前科者の対象を広げ、麻薬密売人や犯罪組織の構成員、爆発物や武器の密売に関与した者も適用しています。もはや未成年者に対する性犯罪者や、テロや過激主義に関わった者以外は誰でもウェルカム、というわけです」
新たな武器のブラックマーケットが誕生
独立系メディアなどの調査によれば、その結果、ここ数年で帰還兵や元受刑者による殺人や暴力事件が激増。さらに帰還兵らにより大量の武器が流れ込んでいるため、新たな武器のブラックマーケットが誕生し、犯罪組織の手に渡っているという。
「帰還した受刑者の中にはもともと、犯罪ネットワークと繋がりがあった者が多く、そんな輩が軍務の中で武器と実践テクニックを習得し、帰還している。戦場の論理がロシアの裏社会に新たな動きを生んでいるわけです」(軍事ジャーナリスト)
加えて問題なのが、治安を維持すべき警察の慢性的な人員不足である、最大の理由は低賃金。4割もの警察官が軍へ流出している、との報道すらあるのだが、帰還兵による犯罪が多発しても、それを取り締まる警察官がいないという現状。これを治安の崩壊といわずして、なんというのだろうか。
(灯倫太郎)
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