スポーツ

【球界掟破り事件】王貞治が見かねて苦情を…選手より先に球場の風呂に入った「巨人OBの超大物評論家」【アサ芸プラス2023下半期BEST】

 プロ野球界にはなんとも豪快な選手が多い。だが現役を引退してもなお、驚くべき行動を取る人物がいたことを知っているだろうか。あの「世界の王」すらも背筋を正して恐縮する超大物は、球場でいったい何をしていたのか。巨人の歴代監督を困らせた「事件」を振り返る。(8月3日配信)

 1988年に開場した東京ドームに、改築や築地市場跡地への移転のウワサが出ている。今回はそのたぐいの話ではなく、それまで巨人が本拠地としていた後楽園球場の、隠れたエピソードをひとつ紹介する。

 王貞治、長嶋茂雄のON砲が活躍。子供の好きなものは巨人、大鵬、卵焼きと言われた時代があった。その巨人の本拠地・後楽園球場内には常に、知る人ぞ知る、ある人物がいた。猛牛というニックネームで呼ばれた伝説の二塁手、千葉茂氏だ。

 2002年12月9日に亡くなった千葉氏は、日本プロ野球における、戦前から両リーグ分立後にかけての代表的な選手。華麗で堅実な守備と流し打ちで、巨人軍の第1期、第2期黄金時代を攻守両面で支え、1947年から7年連続でベストナインを受賞している。引退後は近鉄の監督を務めたが、球団の愛称である「バファロー」(のちにバファローズ)は、千葉氏のニックネームにちなんで名付けられている。

 この千葉氏は晩年、さる新聞社の野球評論家をしていたのだが、巨人の試合がある日は、朝から後楽園球場で過ごしていた。知り合いが連絡を取ろうと自宅に電話すると、決まって家族の返答は「後楽園球場にいます」というものだった。

 実は球場で千葉氏は長嶋、藤田元司、王ら歴代監督を少し困らせていた。試合途中に一塁側ロッカー近くにある選手用の風呂を連日、使っていたからだ。

 試合が終わり、選手が風呂に入ろうとすると、先に千葉氏がどっぷりと浴槽に浸かっている。天下のONも頭の上がらない大先輩である。選手たちの方が恐縮してしまい、ほうほうのテイで逃げ出したと伝わっている。

 さらに試合で大差がついたケースや、面白くない時は早風呂もしていた。そして湯上がりには首にタオルを巻き、ランニングシャツとステテコ姿で通路を歩き回る。試合が終わり、選手を取材するために一塁ロッカー方向に向かう記者は連日、この姿に遭遇したものだ。

 さすがに大敗後にこんな姿を見せつけられては、緊張感も吹っ飛んでしまう。ある日、当時の王監督は意を決して「先輩、選手より先に風呂に入るのはまずいですよ」とやんわり注意したというが、結局は続いた。

 東京ドームに変わり、千葉氏の風呂上がり姿はいつしかなくなったが、惜しむ声もチラホラあったという。

(阿部勝彦)

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
「花咲舞が黙ってない」第3シリーズ「主演候補」は今田美桜のほかにもうひとりいた
2
やす子に異変!最大のストレス発散法「貯金額を見る」で大いに問題になること
3
【悲願構想】巨人「築地ドーム球場建設」2034年に本拠地移転でついに「松井秀喜監督」を誕生させる
4
テレビ朝日・斎藤ちはるアナ「ラグビー姫野和樹とお泊まり交際」に局内大歓迎の理由
5
佐々木朗希・佐藤輝明・堂林翔太の「欠陥プロ野球カード」に「マニア大量購入⇒高額転売」のウハウハ