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記事全文を読む→オープン戦登板で判明!アストロズ・今井達也がWBC出場を見送った本当の理由「代理人の大げさな売り込みのせいで…」
アストロズの今井達也がオープン戦2度目の先発マウンドに上がったのは3月6日だったが、2回被安打1四球3奪三振と好投した。
「30球を投げて19球がストライク。制球力が高いという前評判の通りでした」(現地記者)
同時に聞こえてきたのは「意外な評価」。詳しく聞いてみると、それは米球界挑戦を表明した直後の「売り込み」が大きく影響していることが分かった。
今井の代理人は敏腕で有名なスコット・ボラス氏だ。ポスティングシステムによる米球界挑戦が正式発表される直前、
「ヤマモト(山本由伸)がNPBで成し遂げたことと、ほぼ同じ経歴を持っている」
ボラス氏はそう訴えた。昨年11月のゼネラルマネージャー会議の会場でのことであり、
「イェサベージの次は今井だ。トレイ・イェサベージのスライダーに近い」
とも語っていた。このイェサベージの名前を出したのがまずかったらしい。
ブルージェイズのイェサベージは、昨年のワールドシリーズで先発マウンドを任された新星だ。昨年4月時点では1Aで投げており、メジャーデビューしたのはシーズン終了が見えてきた9月半ば。マイナー組織の最下層にいた投手が終盤戦のチームを牽引したということで、アメリカの野球メディアは当時、「第2のイェサベージを探せ!」なる特集を何度も組んでいた。
「そのイェサベージと山本の名前を出して、それに匹敵するのが今井だと、ボラス氏は宣伝したんです」(前出・現地記者)
その後、興味を示したMLB球団との交渉が進むにつれ、「好投手ではあるが、過度な期待は…」となった。一時期、今井の契約が5年総額1億ドル(約150億円)、あるいは6年総額1億3500万ドル(約206億5500万円)などという超大型になると報じられたのはそのためだ。
「2度目の先発マウンドで計測された最高球速は、96.5マイル(約155キロ)でした。メジャーリーグの平均球速が94マイルから95マイルなので、対戦したバッターたちは『速い』との印象は持たなかったはず。スライダー、チェンジアップを多投していました」(前出・現地記者)
アストロズが評価していたのは、この2種類の変化球だ。イェサベージが桧舞台まで駆け上った要因は、スライダーの軌道が独特であること。今井もそれに近いものがあるという。
スライダーに関しては、ボラス氏の宣言通りだったようだ。もっとも、変化球の多投は西武時代とは異なる投球スタイル。今井は「アストロズでやらなければならないことがある」として、辞退に近い形で今回のWBC出場を見送った。
WBCでの今井の活躍は見たかったが、新しい投球スタイルが確立しつつある。とはいえ、大袈裟な売り込みも困ったものである。
(飯山満/スポーツライター)
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