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記事全文を読む→「広島の6選手が薬物購入」羽月隆太郎の爆弾証言と「それでも毛髪検査をしない」広島カープは何を隠したいのか
元広島カープの羽月隆太郎被告からとうとう「爆弾証言」が飛び出した。5月28日にTikTokの生配信で「ゾンビたばこ」と呼ばれる指定薬物エトミデートを使用し有罪判決を受けた事件について、ファンに謝罪するとともに、自身を含む広島の6選手が同じ人物からエトミデートを購入していたと明らかにしたのだ。
独白によると、エトミデートを売った知人は野球関係者ではないが、
「複数の選手とつながりがあり、自分を含む広島の6選手が購入していた」
「警察の取り調べに当初、否認していたのは、尿検査で(エトミデートが検出されなくなるまで)他選手に警察の捜査が及ぶ時間を遅らせようとした」
「その後の警察の取り調べでは、他選手の使用についても供述したが、尿検査陽性という証拠が出ないグレーの状態では、警察は他選手を逮捕できず、球団も処分できないとの説明を受けた」
「チームメートから仲間外れ状態にあった」
「飲めない酒を強要された」
「熱せられたフォークを首に当てられた痕が今も残っている」
こうした球団内での暴力事案、広島県警が他の選手への捜査に消極的だったことまで暴露したのである。
検査が有効なのは、エトミデート吸引後の数日間。尿検査が無効になるような時間稼ぎをしておいて、あとから一緒に吸引した選手の名前を挙げたのに「警察に尿検査で陽性が出ないと逮捕はできないと言われた」と不満を漏らす。この言動には大きな矛盾がある。
髪の毛が7~10センチ残っていれば半年前の吸引歴調査は可能
さらに不可解なのが、広島球団も広島県警も、東レの元会長で化学には詳しいはずの榊原定征プロ野球コミッショナーも事件発覚後、なぜかカープ選手全員に毛髪検査を命じなかったことだ。
前述のとおり、血液検査や尿検査でエトミデート吸引の有無を調べられるのは数日間。ただしエトミデートを吸引すると、その成分が全身の血管に運ばれ、頭皮の毛細血管から毛根(毛母細胞)に吸収される。ごく微量のエトミデートがそのまま、毛髪のケラチンタンパク質の中に閉じ込められるのだ。
今の技術をもってすれば、髪の毛が根元から7~10センチ残っていれば、半年前のエトミデート吸引歴を調べることは可能だ。
元最高検察庁公安部長の熊﨑勝彦氏がコミッショナーだった6年前なら、全選手の毛髪検査をしたのでは…と思いたくなる。問題の動画配信後、鈴木清明球団本部長は次のようにコメントしている。
「こちらは調査しているし、警察の捜査にも対応しています。ネットの発信に対しひとつひとつ、こちらが反応することはありません」
全選手の毛髪検査をしない球団は、何を隠したいのだろうか。
(那須優子/医療ジャーナリスト)
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