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記事全文を読む→密室の壁をスリ抜けて…ネットフリックス映画「ガス人間」その恐怖は80年前に実在していた!
自らの体をガス状に変化させ、密室の壁をスリ抜けて犯行を繰り返す。そんな怪人出現の恐怖を描く映画「ガス人間」が現在、ネットフリックスで配信されている。
これは1960年公開の東宝特撮映画「ガス人間㐧1号」のリブートだが、本作では小栗旬、蒼井優ら豪華なキャスト陣に加え、その優れた特撮技術がオカルトファンの熱い視線を集めている。
実はこの「ガス人間」、決して荒唐無稽なフィクションではないのだ。
時を遡ることおよそ80年前の1944年9月。アメリカ・イリノイ州マトゥーンでは、実際に「毒ガス襲撃事件」が発生していた。
当時の地元紙「シカゴ・ヘラルド・アメリカン」が報じたところによれば、真夜中に寝静まった住民を突如として襲ったのは、甘ったるい匂い。これに住民たちは目を覚ますが、体は麻痺して動かせず、叫ぶこともできない。まさに悪夢のような光景が繰り広げられたのである。
ある夜、不審な「黒ずくめの男」と遭遇した住民は「高身長で黒い帽子をかぶっていた」と証言。犯行現場には空になった口紅のケースや、謎の液体が染み込んだ布が残されていたことで、犯人は男か、いや男装した女ではないのか、との憶測が飛び交うことに。
騒動は日を追うごとに拡大し、警察やFBIまで出動。その後、犯人は「マトゥーンの毒ガス犯」「マッド・ガッサー」と呼ばれ、地元住民を恐怖のドン底に突き落とすことになる。
しかし1カ月ほどすると、警察の捜査をよそに、犯人はまさにガス…いや、煙に巻かれるように忽然と姿を消したのである。
犯人は「変人アマチュア化学者」だったという仮説
事件はその後、警察や心理学者により「集団ヒステリー」の典型例として処理されてきたが、2003年、そんな説に異議を唱えたのが、マトゥーン出身の高校化学教師だった。著書「The Mad Gasser of Mattoon:Dispelling the Hysteria」の中で提示した、ある仮説だ。
この事件の犯人として、地元で「変人」扱いされ疎まれていたアマチュア化学者だったとして、実名を挙げて指摘。この男は異常な化学知識を持ち、自宅には実験室があり、事件前に爆発事故を起こしていた、さらには背格好も目撃情報と一致していた、と著書には記されている。
長い年月を経てなお、イリノイ州で語り継がれている「マトゥーンのガス魔」事件。それは本当に単なる集団心理の産物なのか、はたまたアマチュア化学者による犯行だったのか。映画「ガス人間」が今、改めて「実在した怪人」の恐怖を蘇らせている。
(ジョン・ドゥ)
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