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Posted on 2026年08月26日 07:00

【ズバリ言う!】「VIVANT」シーズン2が「何か違う」「ドキドキしない」のは見る側と制作する側に「それぞれの問題」があるから

2026年08月26日 07:00

 現在、シーズン2が放送中の「VIVANT」(TBS系)。シーズン1の時はあらすじも役柄も明かされずにスタートしたが、今回は放送前からTBSは「VIVANT」一色だった。それこそ主演の堺雅人なんて「TBS社屋に拘束されていたのでは」と思うほどに出ずっぱりだった。

 しかし直前になって「福澤克雄監督が若手スタッフからパワハラを訴えられて、人事上の措置を受けた」というニュースが入ったため、無事に放送されるか冷や冷やしていた。
 結局、予定通りの7月26日に、シーズン1の最終話から続く「第11話」として初回が放送され、私も楽しみに見始めたのだが……。なんだろう。何か違う気がする。

 シーズン1の時は、それこそ「別班」の「べ」の字も知らないで見始めたから、次々と明かされていく真相に翻弄され、それを心地よく楽しんでいたのだけれど、今回は物語の仕掛けにはあまり「ドキドキ」させられない。
 どうやら同じ不満を感じている人は多いようで、「前作に比べてつまらない」「期待外れ」なんて声が、回を重ねるごとに増えている様子。

 ただ、ヒットした作品の続編というものは賛否両論を呼びがちだし、酷評される場合は往々にして、ファンの「慣れ」「身勝手な要望」「過度な愛情の裏返し」が原因だったりする。
 だから、シーズン1からの人気キャラクターであるドラム(富栄ドラム)の活躍が多いことも素直に喜んでりゃいいのに、あんまり出演シーンが続くと「なんかちょっとウザいかも」なんて思ってしまったりするのだ。

 純粋に物語を楽しむことより、「考察」することばかりに気を取られてしまう視聴態度もマイナス要因だろう。おかげでシーズン2序盤の最大の見せ場であろう「野崎(阿部寛)の裏切り」も「どうせ二重スパイってオチでしょ」と、ハナから斜に構えて見てしまった。

小ネタよりもレギュラーキャラクターの設定に注力を

 しかしシーズン2をいまいち楽しめ切れないのは、受け手側だけでなく、制作側にも問題があるからだ。
 例えばオネエのタイ人実業家チョッキー(タナパック・ジョンジャイパー)や、生活安全部サイバー犯罪対策課の捜査官・東条(濱田岳)のコミカルな演技は、単体で見れば悪くはないが、重厚なストーリーを楽しみたいと思っている身からすると、興が削がれて仕方がない。

「名探偵コナン」の江戸川コナンでお馴染みの高山みなみが声を担当するAIハヤトも、「人気声優さんの出演は林原めぐみ(ドラムの翻訳アプリの声)だけでいいよ」という私からしたら、余計にそう感じてしまう。だいたい、国家機密に関する場のスーパーコンピューターの声にしちゃ軽すぎるし、なにより演出が安っぽい。

 ただ、それら以上に問題だと思うのが、毎回のようにあるカメオ出演の場面だ。
 第11話には角田夏実(柔道パリ五輪金メダリスト)がバルカ人役で、小島秀夫(「メタルギア」シリーズで有名なゲームクリエイター)が警視総監役(写真のみ)で、第13話には長谷川雅紀(錦鯉)がタイの警官役で、直近の第15話には大塚愛(シンガーソングライター)がちょい役で出演しており、そのたびに放送後の大きな話題となっている。
 いやいや、そんな小ネタではなくて、本筋の物語とレギュラーキャラクターの設定に力を注いでほしいのに。

 ちなみに今のところ、奇数回にカメオ出演があるようだが、そうなると次は第17回が怪しい……って、そんな「考察」のネタはいらないから。

(堀江南/テレビソムリエ)

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