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記事全文を読む→高野連を唖然とさせた萩生田光一「夏の甲子園より秋の国体が頂点を決める大会」/スポーツ界を揺るがせた「あの大問題発言」
40度に迫る殺人的酷暑が列島各地を襲ったこの夏。外で運動をしているわけでもないのに、熱中症での救急搬送が多発する中、亜熱帯と化した甲子園球場では、高校球児たちによる「真夏の球宴」が繰り広げられている。
ただ、ここ数年は夏真っただ中での開催に疑問を呈する意見や、大会運営の見直しを求める声が噴出。「7回制への移行」等々の変更が俎上に載るなど、本気で見直しの議論が始まっている。
今から遡ること7年。早い段階でこの点に言及していた人物がいる。
「IOC(国際オリンピック委員会)のアスリートファーストの観点から言えば、もはや甲子園での夏の大会は無理だと思う」
一見するといたって正論のはずなのに、なぜか批判の的となり、世間から「ただの暴論」として片付けられてしまったのは、当時の萩生田光一文部科学相だった。
この発言が飛び出したのは、その年の11月27日に行われた衆議院文部科学委員会。高野連の有識者会議で、総投球数制限などの答申に関連する質問に対し、
「選手の健康管理を考える視点が入ったことは評価できる。他方、団体競技なので、仲間と流した3年間の汗を考え、腕がちぎれても最後まで頑張りたいと思う選手もいると思う」
そう語った萩生田大臣は「健康管理がいちばん大切な視点」と強調すると、続けて次のように言い放ったのである。
「特定の大会がクローズアップされ、ステータスを持ってしまった。本当は秋の国体が、最後の頂点を極める大会ではないか」
確かに近年の異常気象や選手の健康管理という点を考えれば、萩生田氏の言う「甲子園での夏の大会は…」という指摘は、まっとうだと言える。
国体はあくまで夏の甲子園の上位校が参加する「公開競技」
しかし現実の高校野球界において、国体はあくまで夏の甲子園の上位校が参加する「公開競技」にすぎない。したがって、なにも球児たちはそこを目指して血と汗を流しているわけではなく、そんなことは高校野球ファンなら誰もが知るところだ。
にもかかわらず、公の場で飛び出したこの発言に、高野連関係者らは唖然呆然。大臣の持論は十分な情報収集や現場を把握した上での提言ではなく、お粗末な思いつきにすぎなかったことが露呈したのである。
当時、日本高野連の有識者会議では、投手の障害予防を目的として「1週間で500球以内」という総投球数制限の答申をまとめるなど、大きな転換期を迎えていた。夏の甲子園を守り抜くために、休養日の増加やナイター設備の検討など、高野連関係者が奔走する中で放たれた、大臣のビックリ発言。現場の情熱とすれ違う政治家の思考回路に、高校野球ファンからは怒りと冷笑が起きることになったのである。
(山川敦司)
アサ芸チョイス
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