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Posted on 2026年08月06日 12:30

【夏の高校野球】高野連が炎天下の甲子園球場開催から離れられない「入場料収入」事情と「使用料1日200万円が無料に」

2026年08月06日 12:30

 今年で108回目を迎えた全国高校野球選手権大会(夏の甲子園大会)が8月5日に開幕したが、「DH制導入」や「ビデオ検証スタート」(各チーム1回の権利)などが、今大会から初めて実施されている。
 これにより夏の甲子園の光景が一変する可能性があるが、焦点は「暑さ対策」にある。

 昨年から試合開始が午前と夕方の2部制で実施されたが、今年は6日間、行われる。これまでなら満員のスタンドの中で行われる「開会式」が午後4時開始ということもあり、昨年に続き空席が目立った。
 開会式に続くオープニングゲームには強豪の仙台育英が登場したが、観客動員は1万9000人。約4万7000人の動員が可能な甲子園球場では、あまりに寂しすぎる光景だった。

 8月7日からは「朝夕2部制」がスタートするが、
「観客は朝夕2枚のチケットを持たないと、その日の全試合は見られません」(高校野球担当記者)
 朝の部は1試合の予定で開門7時、試合開始は8時。11時までに終わらない場合は、
「試合を途中で中断して、翌日以降に継続試合として持ち越されます」(前出・高校野球担当記者)
 という、なんとも複雑な大会運営である。

京セラドーム使用の場合は1日1000万円以上に跳ね上がる

 大会を主催する日本高等学校野球連盟(高野連)の昨年度の経常収益(収入)は約15億2600万円だったが、そのほとんどが春夏の甲子園大会の「入場料収入」。一方で、夏の甲子園単体の大会運営費だけでも、昨年は約7億3200万円がかかった。これは毎年、右肩上がりで増加している。
 出場校への宿泊費(1日1人1万円)だけではなく、全国都道府県連盟への支援金などに使われるが、高校野球の普及運営の源が甲子園の入場料収入という構図だ。

 昨年度、夏の甲子園の入場料収入が、大会史上初となる10億円を突破。2018年からの「外野席有料化」を皮切りに、2022年からは「全席指定席化」を決めた。この時は2800円だった中央指定席が、4200円に大幅値上げ。
 なにより、春夏の甲子園大会では大会期間中の甲子園球場の使用料が「無料」となることが、とてつもなく大きい。甲子園球場のフルセットの通常使用料は1日約200万円だが、
「夏の大会で分散開催の候補と噂される京セラドームだと、1日1000万円以上に跳ね上がります」(前出・高校野球担当記者)

 高野連にとって、甲子園開催をどうしても譲れないのは、これが理由だ。ちなみに甲子園球場の所有者は阪神電鉄。今年の甲子園は試合以上に「観客動員」が大事な要素なのである。

(小田龍司)

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