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記事全文を読む→ETCカード「挿しっぱなし」に「重大な過失」規定が!カードを使わずに高速道路を走る「海外方式」の有用性
ETCカードを、車を離れるたびに抜くドライバーがいる。盗難が怖い、夏の熱でカードが使えなくなるのが心配、という理由だ。
一方、挿しっぱなしにする派には、グローブボックスの奥に車載器があって毎回の抜き差しが面倒という事情があり、うっかり挿し忘れてゲートの前で急ブレーキを踏んだという人もいる。
高速道路各社は車を離れる際にカードを抜くよう案内しているが、どちらを選ぶかは利用者に委ねられているのが現状だ。
とはいえ、挿しっぱなしのまま車を離れ、カードを盗まれたら厄介。ライフカードは11月1日から、車載器に挿したまま盗まれた場合は「重大な過失」があったとみなすことを規定に明記する。従来は「車内に放置」という表現だったが、今回は車載器に挿したままの場合も対象だとはっきり示した。同社はこれを新設ではなく「明確化」と説明しており、盗まれたカードを使われた場合、補償を受けられない可能性がある。
降りるたびに抜けば次に乗る時に挿し忘れる心配があり、挿したままでは盗難に遭った際に補償を受けられないかもしれない。カード一枚の扱いに、これだけ気を使う。カードを車に挿す方式を使っている限り、避けられない問題である。
翻って海外に目を向ければ、カード自体を使わない方式が普及している。ニューヨークではマンハッタン60丁目以南に入る車に渋滞料金を課し、無線タグのない車の登録所有者には請求書を郵送する。
ノルウェーは全料金所が自動化され、タグのない車はナンバーを撮影して請求する。台湾は窓などに貼るeTagを使い、2013年末に全国の高速道路網を、料金所で止まらない距離制の電子課金へ切り替えた。台湾当局はこの方式を世界初としている。
日本にも料金所なしでETCと通信する地点はあるが、カードを挿すETC方式が広く使われている点は変わらない。
国交省の審議会で出た「技術的には可能」でも難しい現実
車のナンバーをカメラで読み取る仕組みは、日本でも身近になった。一部の商業施設では、駐車券を取らずに入れるようになっている。ならば高速道路でもナンバーを読み取り、ETCカードなしで料金を請求できないのか。
2020年の国交省の審議会では、まさにその案が出た。首都高側は「技術的には可能」と答えた一方、ETCと併用する難しさや、車の所有者を調べて請求する手続きの課題を挙げており、読み取れることと料金を確実に回収できることの間にはまだ隔たりがある、との見方だった。
海外ではナンバーを読み取って、料金を請求している。日本でも首都高は「技術的には可能」と認めた。それでもカードを挿して走る方式が続く。「利権があるからでは」と疑う声まである。カードを車内に残して盗まれれば、利用者の重大な過失とみなされる。ならば海外のように、カードを車に置かずに高速道路を使えるようにできないのか。
(ケン高田)
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